2005年06月25日

●尾崎氏スカイライン当て逃げ事件顛末

1983年4月3日(日)。

朝から好天に恵まれた東大和市中央公民館駐車場は、十数台のバイクで溢れていた。暴走族の集会、ではない。東大和天文同好会の第11回総会が開催されていたのである・・・。

午前10時より始まった総会は、式根島ムービーの映写を締めくくりに、滞りなく終了した。二次会は、若者の店、デニーズ。21時30分、デニーズを出、3 次会をやらむ、ということになったが、場所もなく金もない。結局、上仲原公園に、井川、尾崎、赤平、早田、大滝、福島、山崎、五島、永瀬、清水、そして松本の11名が集まった。
「こんな3次会、暗いよお。中嶋や田宮も呼ぶっきゃねえよ」
というわけで、私と赤平氏が、DRとDTで迎えに行く。 両人ともまだ帰っていないとのことで、いじいじしながら公園へ戻ると、なにやら騒然とした雰囲気である。「ああ、会長。大変だよぉ。たった今、尾崎氏の車に暴走車がぶつかってそのまま逃げちゃったんだよぉ!」 山崎氏が興奮した面持ちで言う。
「すぉれはタイヘンだ! それで敵はどこへ行った?」
「じーさんが、CBバリバリで追いかけていったよぉ」
「いよし! 俺たちも行くっきゃねえ!」
私と山崎氏、赤平氏の3名、全開で夜の街をかっとぶ。途中、
「当て逃げかい? あっちの方に行ったぜ。えれえ勢いでかっとんでたよ」
目撃者のオジさんAからの貴重な証言を得、再び80k/hで教えられた方向へバイクを走らせる。バス通りをしばらく走ると、おおっとぉ! なんだ、こりゃあ? 交差点のど真ん中で、2台の車が正面衝突をしているではないか。
「これだ。この車だぜ。尾崎氏の車にぶつかったのは」
山崎氏が叫ぶ。 それにしてもすさまじい事故である。両車とも、前部がバコバコに潰れ、ラジエーターの水がじょぼじょぼ道路にあふれ出している。傍らには、暴走車のドライバーとおぼしき、やーさん風のおやじが、口を切ったらしく、タオルで頬を押さえながら真っ赤な顔で立っている。すでにあたりには人垣ができはじめ、野次馬が続々と蝟集しつつある。
「てめーかよ。仲間の車に当て逃げしやがったのはー!」
我々が暴走車のドライバーに詰め寄ると、そのおやじ、
「ぬあんだとぉー! いつオレがすぉんなことをしたあ?」。
そばへ寄ると、酒の匂いが強く鼻をつく。
「ぬあんだとぉーとはぬあんだとぉー! くぉの酔っぱらいめ!」
「ぬあんだとぉーとはぬあんだとぉーとはぬあんだとぉ!!」
おやじとしばらく、ぬあんだ、ぬあんだするが、ばかばかしくなり、今度は潰れた車の助手席に乗っている連れ合いらしき男に詰め寄る。
「てっめー!(早田調に) とんでもねえ野郎だぜ。このくそボケ!」
窓を閉めたままで車中にいるその男を罵りまくっていると、男、やおら窓を開け、
「だ、だーれー?」
「だーれー、だと? 遊んでんのか? ケーサツだ!・・・じゃなくて、てめーたちが当て逃げしたスカイラインオーナーのともだちだ!」
「ともだちー? どこの人ぉ?」
「地元だ」
「地元ってどこぉ?」
「地元は地元に決まってんだろーがー」
「・・・・」
「ふ、ふん! わかったか!」
「・・・だ、だーれー?」

 ♀ ♂ 〒 ▽ ♡ ㈱ $ £ ☆ ◎ ♀ ♂ ・・・。

清水氏が、お巡りさんを連れてやってきた。五島氏、福島氏らも。パトカーが 5台に救急車。
「おお! 西部警察だ!」
感動する井川氏。 そこへ尾崎氏のスカイラインが到着。尾崎氏、ドアを開けるなり、すさまじい勢いで咆哮する。
「どこのドイツだ。オレは今、バリバリに怒ってるんだぞぉ!」
尾崎氏、お巡りさんに事故の説明。その間も、ドカドカと暴走車(白のスカイライン)を蹴っ飛ばし
「くぉの! くぉの!」。
野次馬の中にも過激な人がいて、我々の隣にいた女性約2名の如きは、
「ふん、ふん! だっさいクルマね。こんなことしちゃうから」
そう言いながら、暴走車のエンブレムをバリバリ引っぺがしている。 現場検証をしながら、一人のお巡りさん、
「いやあ、君のバイク、速いねえ。このセパハンが決まってるねえ」
清水氏のCBに感心することしきりである。
「まはあ、たいしたことないですよ。わはは」
清水氏、ごく嬉しそうである。 尾崎氏と清水氏は、参考人として警察に同行することになり、他のメンバーは三々五々、解散。 福島氏、「いやあ。さすがはHAS。総会ひとつとってもすっごいですねえ。MAC(武蔵村山天文同好会)にはとても真似できないっすよ」 だって。
尾崎氏当て逃げ事件はこれでめでたく解決・・・じゃあないんですね。これが。ハードな総会。本当に俺たちはてんもんどうこうかいなのか? ヤックン、そこが疑問なんだなー。