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2006年06月08日

●工事現場のスピカ食

昨日の午後、おとめ座の1等星スピカが月に隠される現象が起こりました。
ちょうどその時刻、天文台の建設現場で業者を含めての打ち合わせをしており、8cm屈折望遠鏡を現場事務所前に持ち出して、業者さんを含めて観察することができました。

現地周辺の山の高さの関係で、潜入は観察できませんでしたが、出現後、月の明縁に針で突いたようなスピカの姿に「昼間でも星が見えるんですね」と、業者さんは驚くことしきりでした。

星は、夜しか見えないものと思っている方が多いのですが、実は、明るい星でしたら昼間でも見ることができます。
肉眼で見えるのは、宵の明星や明けの明星として有名な金星ぐらいですが、口径6cmぐらいの望遠鏡を使えば1等星が、20cmクラスの望遠鏡ならば3等星ぐらいまで、もっと大きな口径では、4等星程度まで観察することが可能です。青空の中に針の先のような銀色に輝く星の姿は、夜の星とはまた違ったファンタジックな印象があります。
問題は、たとえ1等星といえども、自動導入の赤道儀がない限り、昼間の空で視野内に導入することが非常に困難という点です。
今回は、月が良い目印になってくれましたので、簡単にスピカの姿をとらえることができたというわけです。

それにしても、これまで何度か昼間の観望会を企画してきましたが、工事現場で業者さんを対象にした観望会は初めてでした。
なかなか面白い経験だったなあと思います。

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