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2007年03月31日

●団塊世代の田舎移住を考える(2)

朝日新聞の「声」欄(東京版は29日朝刊)に掲載された「団塊世代の田舎暮らしブーム」について、多方面から感想やご意見をいただき、ありがとうございました。
基本的な内容は、このブログで3月9日に「団塊世代の田舎移住を考える」と題して書いたことと同じです。読んでいない方は、ちょっと遡ってお読みいただければと思います。

「退職後は窮屈な都会を離れて田舎でのんびり」と夢見ている団塊世代の方には酷な内容ですが、平成4年以来、田舎独特の風習、慣習、お付き合い、考え方、無責任(というか無意味な連帯責任)と日々、闘い続けてきた私が、身をもって感じたことをアドバイスさせていただきました。
「のんびり」するには都会の方がずっと適しています。誰からも干渉されず、自由に価値観を表明できる都会の方が。
本当に田舎に住んでいただきたいのは「自然の中でのんびり暮らしたい」などという退嬰的な考えでなく、自由で豊かな価値観を持ちながら地域の人たちと連携し、闊達な議論の中で田舎から日本という国を変革してゆく気概を持った、高い意識と行動力を持った人です。
従軍慰安婦問題や靖国問題に象徴される国家主義的な発言を繰り返していたずらに国益を損ない続けている総理大臣や閣僚、夕張市の破綻として現実化した民主主義の未成熟といった未だ先進国とは言い難いこの国のレベル、その根幹が田舎に存在しています。
世界から糾弾される発言や行動を繰り返す議員や首相を支持し選出している地方人の意識を変えないことには、この国の精神構造は変わりません。

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団塊世代の方は、戦後、この国の形を作ってきた気概と責任があると思っています。
表面的な繁栄の一方で、大切なものを失い続けてきた日本という国。
たかが会社を辞めたからといって、「のんびりと」田舎へ引っこんでいいものでしょうか。
団塊世代のパワーと知恵に期待するからこそ、会社から解放された今、今度は地方からこの国の根幹を
変えてゆくような高い意識を持って、田舎移住をしてほしいと心から思います。

写真:廃止された名鉄揖斐線。政財官にうまみのある道路が道路特定財源によって次々に建設される一方で、交通弱者に必須の鉄道が廃止されています。田舎移住を果たした団塊世代の方が、やがて高齢となってハンドルを握れなくなったとき、移動の手段をどのように確保したら良いのでしょうか。

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