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2007年05月15日

●若者に未来の選択権を与えたい

新聞報道によれば、地球温暖化は加速しており、ここ数十年のうちにも大規模な気候変動、食料危機など深刻な被害が予想されるとのことである。遠い未来のことだと考えていた温暖化の被害が現実味を帯びてくるにつれ、人類の歴史は、私たちの子供、孫の世代で絶えてしまうのではないかと考えてしまう。
 温暖化を進行させた責任は、環境や生態系への負荷を無視して営利や効率のみを追求してきた私たち大人にあることはもちろんだが、営利効率主義から脱け出せない大人だけが議論していても、環境適応型の社会制度を創り上げていくことは難しい。
私は、今こそ、古い価値観や利害にとらわれない若者や子供の世代が、社会を変える力を発揮する時だと思う。被選挙年齢の引き下げや、政府の各種諮問機関へ子供を含めた若い世代を積極的に参加させるなど、若者が直接的に環境政策に関わることのできる社会制度を整えたい。直接に温暖化の被害を受ける彼らに自分たちの未来を自ら変えてゆく機会を与えたい。そうしなければ、今の大人は、彼らから恨まれることになるだろう。

(2007年5月 朝日新聞掲載)

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コメント

こんばんは、松本さん
そりゃ、松本さんが年取ったせいですよ
今を憂えるのは年寄りの仕事ですよ

若い世代が主導権を持たせる必要は
無く、欲しかったら奪えばよいんですよ
幕末は、20才以下の青年たちで、
絶対無くならないと思われた幕府が
なくなったんですから・・・・

奪う力が無いものに与えるものは
ありませんよ。したがって恨まれる筋合いも
無いわけですよ。

地球環境も、人間にとって都合の良い
環境であって、地球自体はあずかりしらん
ものではないでしょうか?
この環境は磐石ではなく、ちょっとした
要因で変る事が地学でわかってきています

大切なのは、どんな環境でも生きてやる
根性ではないでしょうか?

 松本さん、こんばんは。「成長の限界」のグラフを見ると、2020年頃から一人当たりの食糧が減少を始め、2050年頃には3分の1以下になり、やがて飢餓で人口は半減します。資源は枯渇し、クリーンエネルギーとリサイクル社会が実現し、汚染はやがて減少し、一人当たりの工業生産は半減して安定します。
 問題は、人口爆発をしている第三国で、早く人口を制限して、世界的餓死と環境破壊を回避すること、になります。

地下水さん、こんにちは。
仰るとおり、このまま人口が増大すればどこかで成長の限界が訪れ、飢餓で人口は均衡点まで減少するでしょう。
ただ、そうなる前に食料や資源の奪い合いによる戦争や地域紛争などによって、人類社会が破綻する可能性があります。
また、地球温暖化がこのまま進むと、ある時点から爆発的・加速度的な進行が始まり、海流の停滞等による地球規模の不可逆的な気候変動が訪れるという説もあります。
そうした破局が訪れる前に何らかの手を打つ(発展途上国の人口抑制もその一つです)必要があるのだと思います。

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