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2007年11月28日

●原油高騰と田舎暮らし

原油価格の高騰が続いています。
中国やインドといった成長著しい国の需要が急増していることに加え、投機資金が原油市場を席巻しているためですが、中長期的に見れば原油生産量(埋蔵量)そのものが今後漸減してゆくものと思われますので、今後とも価格が大幅に下がることはないと考えられます。

「おい、ここは経済ブログかよ」と言われそうですが、実は、原油価格の高騰は、田舎暮らしにとって非常に大きな影響があるのです。
公共交通のない田舎では、自家用車が必需品です。一家に一台どころか、一人一台が当たり前となっています。
車は石油で動くもの。これ以上、燃料価格が高騰すれば、田舎の住民は移動の手段を奪われかねませんし、家計にも大きな負担となってきます。

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また、山間部では雪の多い地域も多く、都会に比べると暖房費がかかります。
さらに農家の場合は、農業機械に使用する燃料費もばかになりません。

都市住民であれば「これ以上、ガソリンが高くなったら車を手放して電車通勤にしよう」と考えますが、公共交通のない田舎では、いくらガソリン価格が上がっても車を手放すわけにはいきませんし、豪雪の中、暖房なしではいられません。
若者がみんな都会に出て行ってしまっている現状では、昔のようにすべて手作業で田んぼや畑の作業を行う労働力もありません。

このまま原油価格高騰が続いた場合、田舎を引き払って都会へ移り住まなければならなくなる可能性もあります。
田舎といえば、経済原則から隔絶された天国のような場所だと思われがちですが、実は都会同様、いえ、都会以上に経済の影響を受けているのです。

写真:自宅近くにある湿原。政治や経済とは無縁のような風景ですが・・・。

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