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2008年01月02日

●年頭論説「2008年日本はどうなる」

明けましておめでとうございます。

2008年、今年はどのような年になるのでしょうか。
年頭にあたり、社会や経済の情勢も踏まえて今年の予測を・・・。
(のっけから小難しい話題ですみません。いろいろと危機感を募らせているので・・・)

まず、今年最大のキーワードは「環境」になると思われます。
日本が議長国をつとめた京都議定書の第一約束期間が今年から始まります。1990年を基準として、今後5年間で温暖化ガスの排出量を日本は6%削減する義務を履行することになります。
ところが、日本はEU諸国などに比べると温暖化対策に及び腰の感が否めません。温暖化対策は成長を阻害するという経済界の反対が強いためです。
ただ、温暖化対策=環境対策が成長を阻害すると考えているのは先進国ではアメリカと日本だけ。世界の趨勢は、環境が今後、最大のビジネスチャンスをもたらすと考える方向にあります。
世界一の環境技術をもつ日本が本気で温暖化対策に取り組むならば、国際社会の尊敬を集め外交面で非常に有利になるとともに、さまざまな点で行き詰まりを見せている経済面でも活性化の道が開けてきます。
国策として、温暖化対策への抜本的取り組みは避けて通れないところです。
その意味では、今年からの政策決定いかんでわが国の将来が決まると言っても過言ではないと思われます。

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さて、経済面ですが、原油価格は当分、高止まり状態が続くと思われます。投機マネーの行き先が他にない現状、化石燃料に頼るわが国のエネルギー政策を大幅に変更しなければなりません。
低迷する株価ですが、日本企業の業績は好調です。にもかかわらず株価が低迷しているのは、外国人投資家が、日本という国の経済力を基本的に低く評価しているために他なりません。
外国でちょっとした問題が起こるだけであたふたと動揺する政府が信用されていないのです。
先に述べた温暖化問題への取り組みやエネルギー政策で現在のような腰の定まらない状態が続くならば、日本の信用はいっそう低下します。
肥大化する長期債務問題も信用力低下に拍車をかけています。思い切った歳出削減が必要なのですが、今もなお公共事業に頼ろうとする体質を根本から改めなければ歳出削減は不可能です。
温暖化対策の項でも述べたわが国の経済界のどうしようもない考え方の古さ、そして戦前の軍部のような古めかしく因習にとらわれた経済界と利権で密接に結びついている政治をなんとかしなければ、近い将来、国債の暴落、あるいは大幅な格付け低下という、戦慄すべき結果を招来する可能性があります。

格差問題についても、貧富格差、地域格差双方ともに、短期的な解決は無理でしょう。
なぜなら現在の格差問題を生み出したのは、戦後60余年にわたる政策の結果であり、それほど長期にわたった政策のツケを数年で解消することは困難と思われるからです。
国民を享楽という麻薬で痴呆化させ、政権安定と経済振興につとめてきたツケが回ってきたのです。
もちろん、選挙という民主的制度が確立したわが国で、そうした政策を行ってきた政治家を選んできた国民がその責を負うことは言うまでもありません。

幸いというべきか、今年は衆議院の解散総選挙が(たぶん)行なわれるでしょう。
民主党は頼りにならないだとか、自民党も民主党も政策に変わりはないなどとうそぶく人もたくさんいますが、自民党が頼りにならないのは、上述したような、現在のわが国が置かれた危機的状況をみても明らかですし、イデオロギー論をいまさら持ち出すような時代を超越した方はともかく、自由主義の国際社会・経済社会において、それほど毛色の変わった政策など打ち出せるはずはありません。
要諦は「澱んだ水は腐る」ということです。
2大政党が切磋琢磨することで緊張感が生まれます。経団連などの圧力団体との癒着構造もある程度は打破できます。
私は民主党支持ではありませんが、硬直化したわが国の政策と利権構造に楔を打ち込み、先に述べたような刷新的な政策を打ち出さなければ、ありていにいってこの国の将来はないと思えるのです。
抜本的革新のために現在とれる手法は政権交代しかなく、受け皿は民主党しかありません。
私は、総選挙の結果、民主党が政権を取ることを強く望みます。逆説的ですが、そうして初めて、自民党も本来持っているポテンシャルを発揮できるようになるはずです。

「なんだかまっちゃんらしくないことを書いてるなあ」と思われるかもしれませんね。
でも、実は私は経済学部出身なのです。
小泉さんの唱えた「改革」はまやかしに近いものでしたが、今年は本当の改革を、政府・政党・国民一人一人が行わなければ、この国は滅びます。
私も、公私共に「改革」を心に秘めながら今年の歩みを進めていこうと思っています。

天文のことも書こうと思ったんですが・・・。
それはまた近いうちに。

あー、長い文章だ。正月からこんなの読む人いるんだろうか・・・。

写真:日本最大の徳山ダム。莫大な公共事業費を投入したダムの得失は?

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コメント

松本さん、明けましておめでとうございます。
凄い雪のようですね。
私も何故日本がアメリカに追随するのかよくわかりません。全面的にアメリカとは一連托生といった政策なのでしょうか。情けない限りです。
ところで、藤橋、東京の距離は相当ありますから何時も往復の時は大変だと思います。
どうかご自愛下さい。

じっちゃん、明けましておめでとうございます。

アメリカに追随しているうちに、日本は完全に世界から取り残されようとしています。
もちろん、アメリカと縁を切れというつもりはありません。自衛隊だけでは国は守れませんし、核の傘は必要です。ただ盲目的に追随する必要はなく、お互いに忌憚なく意見を言い合え、その結果として両国にとってプラスとなる方向を模索すべきでしょう。両国は、戦略的互恵関係にあるべきだと思います。

特に環境問題では、さすがにEUは大人です。アメリカ一辺倒ではなく、日本はもっとEUと関係を深めるべきではないかとも思います。もともと日本は、ヨーロッパ諸国との関係の方が深かったのですから。
実現の見込みはありませんが、EUに加盟させてもらってはどうかなどということも考えます(EUが嫌がるでしょうが。)
大人のEU、ガキンチョのアメリカ。
日本はいつまで洟垂れのガキ大将にお付き合いするつもりでしょうか。

東京へはけっこう行くのですが、いつも忙しくて会えるときがありません。
時間ができれば連絡しますね。

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