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2008年01月18日

●20歳の詩

先週、東京へ行った連休が、ちょうど成人の日前後だったので、駅でも街でも晴れ着の若者をたくさん見かけました。
オレはハタチの頃、何を考えていたんだろうな、なんて思いながら、そうした若者たちを見ていたのですが、岐阜へ戻ってきて部屋の整理をしていたら、ちょうどその頃に書いた詩のノートが出てきました。
今でこそほとんど詩は書きませんが、若い頃はかなりたくさんの詩を書いていたのです。
青臭い詩を、懐かしい思いで読んでいくうち、タイトルもそのものずばり「20歳」という作品を見つけました。

「20歳」

青春は黄昏れて
僕の眼に
もはや時は見えない

懐かしい日々を彩ったたくさんの残像よ
僕はいつしか
君たちから遠ざかっていたらしい

甘美な追憶でなく
老人の静けさでなく
ただ無言で
僕は時に還ろうと思うのだ


こんな詩です。
老人の静けさでなく、なんて書いてますが、何だか思いきり年寄り臭いですね。
そう、当時、20歳を迎えた私は、これから人生が拓けるとは考えませんでした。
むしろ、20歳を境にすべてのものが遠ざかり失われていくように思っていたのです。
無論、それは年端のゆかぬ若者の感傷が大半だったのでしょうが、それでも当時、痛いほど感じていた、日々、失われてゆく何かの感触は、それからの私という人間を形づくる大切な要素になったような気がしています。
人とは、一日を過ごすごとに、何かを得て何かを喪失してゆく存在であるという認識は、あれから25年が過ぎた今でも変わりません。
そうした青臭いことを考えていられるうちは、自分が自分でいられるのだろうと思っています。

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