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2008年04月18日

●田舎で仕事を探す・・・農林業編

田舎暮らしを希望する都会人が、まず直面する問題が、仕事をどのように探すかということです。
停年退職後、暮らしていけるだけの年金を貰っている方なら何とか食っていけるでしょうが、若い人の場合は、まずは収入の道を探さなくてはなりません。
田舎暮らしを志す人から尋ねられることも多いので、二回か三回に分けて、田舎での仕事探しを少しだけアドバイス・・・。

田舎暮らしに憧れる人がまず考える仕事が「農業」です。
都会のオフィスでの仕事はもうこりごりだ。田舎へ引っ込んで土を耕す仕事ができたら健康的だし生産的だ。だから自然と人に優しい有機農業・・・。
お約束の思考パターンではありますが、農業で食っていくのは大変に難しいのが実情です。プロの農家ですら赤字経営に喘ぎ、見切りをつける人が多いのに、何も知らずに都会から移住した人が農業で食っていくことは、ほぼ不可能といっても良いでしょう。
まして有機農法など、除草ひとつをとっても恐ろしい労働量です。農薬や農業機械なしで「安全な」作物を作ろうと思えば、相当の覚悟をしなければなりません。
わが国の農業は、種や苗の入手から施肥・農薬散布などの生産管理、さらには出荷に至るまで農協が組織的な介在をしています。逆に言えば、農協を通さなければ農家経営は難しい仕組みになっているのですが、有機農法の場合、農協が提供するそうしたシステムに馴染まないことが多く、せっかく収穫した作物を出荷するルートも自ら開拓する必要があります。
まずは農家と懇意になり、手伝いをしながら少しずつ勉強をしてゆくのが早道でしょう。
農業系の学校に入学して系統的な知識を得ることも大切です。

では「林業」はどうでしょうか。
構造的不振産業の最たるものとして知られる林業ですが、実は仕事の募集は意外なほど多いのです。
地球環境保全にからみ、外国からの木材輸入が次第に困難になりつつあること、地球温暖化対策の一環として森林の価値が見直されてきたことなどから、全国的に林業の担い手が不足しているからです。
具体的には、地域の「森林組合」へ照会すれば、募集要項を入手することができます。
まさに自然の中での仕事でやりがいも大きいのですが、危険も少なくなく、肝心の給料も高いとはいえません。
体力に自信があって山が好きな人であれば、考えてみるのもいいと思います。

次に「畜産業」です。
一時、北海道などでアメリカを真似た大規模な畜産経営がブームとなりましたが、今ではほとんどの畜産農家が巨額の赤字に喘いでいるのが実態です。
広大な土地や大きな設備が必要な畜産業では、初期投資がどうしても大きくなるため、それを回収するだけの収益を上げなければなりませんが、外国産の安価な肉や乳加工製品が大量に出回る中で収益を得るのは非常に困難です。
わずかに成功している人は、自らの生産品に何らかの付加価値をつけたり販売方法に工夫を凝らしています。
「北海道へ渡って牧場をのんびり経営するぞ」的な感覚ではとても無理で、専門の学校へ通って知識を身につけた上、懇意になった牧場で手伝いをしながら経営感覚を身につけていくことが必要だと思います。

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