2008年06月02日

●一枚10円のフィルターワーク

写真撮影に使用するフィルターってご存知でしょうか。
カメラレンズの前に置いて、通常の撮影では得られないさまざまな効果を得るための特殊加工された平面ガラスのことです。
一口にフィルターといってもさまざまなタイプがありますが、私が子どもの頃には白黒写真がまだ多用されていたため、ある波長の光だけを通したり、ある波長の光だけを取り除いたりするための赤や青の色ガラスフィルターが主流でした。

天体撮影にも、たとえば黄色系のフィルターは月面をシャープに撮影するために使用しますし、赤フィルターは赤い星雲を撮影するために使用します。
惑星の眼視観測でも、火星や木星などの模様を見やすくするために赤や青のフォルターを使用したものでした。

ただ、小学生だった私には、一枚数千円するフィルターはとても買える値段ではありませんでした。
それでもフィルターを使ってみたい。
そんな私が使用したのが工作で使うセロファンでした。
色セロファンをカメラレンズの前、あるいは接眼レンズにシワにならないように貼り付け、天体観測に使ってみたのです。
「そんなアバウトな」と言われそうですが、これがまた予想外の効果を発揮しました。
黄色のセロファンで月を撮ってみれば実にシャープに写りますし、火星の観測でも模様が鮮やかに見えました。
天体だけではありません。
その頃、雲の撮影にも凝っていましたが、ふつうのフィルムで写してみると、雲というものは以外なほどコントラストが低く、肉眼でくっきりと見えていても寝ぼけたようにしか写りません。
で、赤セロファンの登場です。
多少、露出時間は延びますが、これが劇的な効果でした。
入道雲はド迫力で、淡い絹雲はより繊細に描写することができるのです。

本格的なガラスフィルターに比べれば、セロファンの表面精度や透過率は問題にならないほど悪いことは知っていましたが、それでも小学生の私にとってはその効果は十分すぎるものでした。
そうそう、網戸の切れ端をレンズの前に貼ってクロスフィルターとしても使いましたっけ。

お金がないなりに、あの頃はさまざまな工夫をしたものだなあと懐かしく思い出します。

2008年06月03日

●山間の小駅で

先日、カミさんと二人で旧根尾村に出かけました。
その際に立ち寄ったのが樽見鉄道の日当駅。

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トンネルにはさまれ、列車が駅を出ればすぐ根尾川の高い鉄橋を渡るこの駅が私は好きで、ときどき用事もないのに訪れます。
1時間に一本程度、一両きりのレースバスが停車する以外、何の音も聴こえません。
春は桜のトンネルとなる単線のホームを訪れるのは、蝶やトンボ、蜂といった昆虫、あるいは草を小さく揺らして姿を隠すトカゲなどの小動物ばかりです。
駅名のとおり、山間にしては日照時間が長く、明るい水彩画のような雰囲気をいつも漂わせています。
列車も来ず、訪ねる人もない駅のホームで、しばらくボケッとして過ごしました。
このブログの読者さんには、鉄分の多い人がけっこういるようです。
樽見鉄道に揺られて、静けさのほかには何もない日当駅を訪ねてみるのはいかがでしょう。

2008年06月05日

●星座あれこれ

★星座の数は何個? 
 皆さんは、星座の数がいくつあるのか知っていますか。次のうちから選んでみてください。答えは、この文章の最後に書いておきます。
① 48個 ②88個 ③108個 

★どんな星座を知っていますか。
 まずは、有名なところから・・・。 
 さそり座、みずがめ座、おとめ座・・・。これらは、星占いの星座ですね。正確には、太陽が一年かけて空を動いてゆく通り道にあたる星座で、「黄道12宮」ともいいます。   
 オリオン座、はくちょう座、カシオペア座。星占いには出てきませんが、それぞれ季節を代表する形のわかりやすい星座です。
 もちろん、人知れずひっそりと輝いている星座もあります。うさぎ座、かんむり座、いるか座などは、そんなかわいらしい星座です。
 え?北斗七星?うーん、残念ながら、これは星座ではなく、おおぐま座のしっぽにあたる星の並びをさしています。夏に見える、いて座には、南斗六星という北斗七星と良く似た星の並びもあります。

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★ ちょっと変わった星座 
 さんかく座。あまり明るくない3つの星が小さな三角形を作っています。ただそれだけ。
 とも座、ほ座、りゅうこつ座、らしんばん座。冬から春、南の空に見えるそれぞれ大きな星座ですが、もともとはひとつの星座でした。あまりに大きすぎるから、という理由で4つに分けられてしまいました。

★ うしなわれた星座
 今ではもう、なくなってしまった星座もあります。たとえば、ねこ座。
 ラランドという学者が作ったものですが、その理由が「私は猫が大好きだ。だから星座を作った」というもの。さすがにこんなわがままは通らず、ラランドが死去するとすぐに、登録から外されてしまいました。
 
長い歴史が作り上げた星座には、さまざまなものがあるのですね。 

*星座の数=88個が正解です。108個は除夜の鐘の数ですョ。

初出:広報ふじはし連載「ふじはし星だより」2001年3月号
写真:昇るオリオン座(前景は揖斐川町鶴見にある橋です)

2008年06月07日

●三日月

昨日の夕方、細い月が出ていました。
久しぶりに見る三日月でした。このところ、公私共にあわただしく、夜空を見上げる余裕がなかったのです。

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さっそく8センチ屈折望遠鏡を持ち出して眺めてみました。
シーイングはあまり良くないものの、けっこうきれいです。
この月齢の月は早く沈んでしまうために、仕事を持っている人には案外、見るチャンスがありません。
直焦点で写真も撮りました。
透明度もシーイングも良くないために写りは良くありませんが・・・。

2008年06月08日

●実験・工作!「自室でプラネタリウム!」

長年、プラネタリウムの解説をやってきた私ですが、実は、解説者の仕事に就くはるか以前、子どもの頃にも自宅でプラネタリウムまがいのことをやっていたことがあります。
子どもの頃の実験シリーズ、今回は「お気楽自作プラネタリウム」について・・・。

あれは小学校6年生の頃でしょうか。
工作で余った黒の模造紙を前にして私はふと思いつきました。
「この紙に星座の配列どおりに穴を開け窓に貼ったら、部屋の中がプラネタリウムになるのではないかなあ」
そこは暇な小学生のこと、すぐに実行に移しました。
星図を見ながら模造紙に星の配列をトレースします。
トレースが終わったら星の明るさに合わせて穴を開けます。
で、窓に貼ってみると・・・。
おお!想像以上の出来栄えに思わず感動!
味をしめた私は、四季の星座をトレースし、自室の窓という窓に貼りました。
この手法はその後、職場となった西美濃プラネタリウムでも実際の展示として応用しました。今も展示されていますので、興味のある方はご観覧くださいね。

もう一つ、高校生から大学生の頃に試みたのが、その頃から発売され始めた蓄光シールを使用した屋内プラネタリウムです。
部屋の壁や天井に、等級ごとに切り抜いたシールを星図どおりに貼っていきます。
で、夜ともなれば部屋は一面の星空に・・・。
ラジカセでBGMを流しながら、友達や妹に星空解説をするとこれが大うけ!
寝るときも、満天の星空に包まれながら眠ることができ、非常に安らぎを感じたものでした。
思えばあの頃が解説者としての最初の修行時代?だったのかもしれません。
大平さんのホームスターが人気を博しましたが、精度やメカで遥かに劣るとはいえ、ずっと昔に自室にプラネタリウムを作って悦に入っていた私、なかなかのものだったかも・・・。

2008年06月09日

●国際宇宙ステーション

日本人の星出飛行士が乗り組んでいる国際宇宙ステーションが、ここ数日、日本から見やすくなっています。
今日は、薄暗くなり始めた19時30分過ぎから見ることができました。

近くの公園に8センチ屈折望遠鏡を組み立てて待つことしばし、予報時刻になっても見えません。
「まだ空が明るすぎてダメかな。月でも撮影するかな」
と思ううち、北の空に明るい光が。
あらかじめ合わせておいたファインダーを覗いて手動で追尾しつつ、連続でシャッターを切ります。
動きは意外なほど速く、ぐんぐん北東の低空へ動き、最後は木立の中へ隠れてしまいました。

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焦点距離が600mmなので、まあこの程度の写りです。
地上からの向きがいまひとつで形がわかりづらいのですが、太陽電池パネルらしき四角い物体がわかります。
もう少し長焦点で撮影すると良さそうです。
2000mm程度で撮影すると、シーイングが良ければかなり見映えのする絵が撮れるものと思います。

2008年06月11日

●もうすぐ半月

一昨日、国際宇宙ステーション撮影後、月がきれいだったので撮影しました。
薄雲がかかっていましたが、思ったよりもシーイングは良く、まあまあきれいに見えました。

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月の撮影でいちばん難しいのはピント合わせです。
他の天体でももちろんピント合わせは重要ですが、月はハッキリ写るだけに、よりシビアです。
デジカメの出現によってその場でピント確認ができるようになったので、銀塩時代に較べると格段にラクになりました。
露出時間も同様です。
経験値やさまざまな参考データはあるにせよ、銀塩カメラの頃は、現像しなければ出来がわからなかったのですから。
さらに銀塩時代はプリント時に「覆い焼き」なる手法を駆使して欠け際とリム部分の光量差を、いわばアナログでガンマ補正処理を行っていましたが、そうした処理もパソコンでできるようになり、昔に較べれば驚くほど撮影は容易になっています。
え?「覆い焼き」ってどんなふうにやるのって?
そのうちに書きますね。

2008年06月13日

●東京

今日は所用で東京へ来ています。
東京は生まれ育った場所なので、新幹線で新横浜を過ぎてビルがたくさん見えてくると「ふるさとに帰ってきたなあ」という気分になります。
ふるさとといえば、普通は山や川があって誰もがお国言葉で喋っていて、というイメージですが、私の場合はビルや満員電車、せわしなく行きかう人ごみ、というのがふるさとのイメージです。
岐阜へ転居して15年が過ぎても、新幹線を降りて中央線や山手線のつり革を握り、車窓を過ぎる都会の風景を見ていると、まるで昨日も同じ電車に乗って同じ風景を見ていたような錯覚に陥ります。
東京ってごみごみしてて自然がなくて厭、という人も多いですが、私にとっては懐かしく、活力を与えてくれる場所なのです。

2008年06月15日

●平塚市博物館

所用で東京へ行ったついでに、前から行きたかった平塚市博物館へ行ってきました。
最近のプラネタリウムでは、これまでの恒星原版を光源でドームに映し出すアナログ式に替わり、パソコンの画面をそのままドームに投影するデジタル方式への移行が試みられています。
ただ、これまでは大型館での採用がほとんどでした。
平塚市博物館のプラネタリウムでは、比較的小規模館でありながら新鋭のデジタル機を導入し、メーカーさんによれば星像も満足できるとのことでしたので、私の勤務する揖斐川町の西美濃プラネタリウムでもデジタル機を採用するとすれば参考になるのではないかと思い、前々から行くチャンスを狙っていたのです。

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残念ながら、私の行った回は幼児投影でした。
どうやらこの館では、適宜一般投影と幼児投影を入れ替えているらしく、ネットや他の媒体でも何のアナウンスもなかったため、幼児投影だということを事前に知ることができませんでした。
半分は生解説、後半は番組でしたが、わかりやすくユーモアを交えた解説は秀逸でした。
お目当てのデジタル星像は、後半の番組中でちょこっと垣間見れただけでしたが、メーカーの喧伝するほどは綺麗な像ではありませんでした。
子どもたちからも「ちょっとぼけてる」という声が上がっていました。

それでも、現在構築できる先端のデジタル投影技術では、平塚市博物館の機械よりもさらにシャープな像が得られるはずなので、あと数年のうちにはアナログ式を凌駕する可能性があります。
もちろん、シミュレーターとして考えればアナログ機がデジタル機にかなうはずはなく、いわゆる「宇宙型」の投影を今後、考えていくのであれば、デジタルへの移行はやはり必然であるような気がしました。

写真:天文展示のひとつ「今日の太陽」

2008年06月17日

●江の島で洞窟探検

先週末、東京へ行った折、小説の取材で江の島へ行きました。
その際、前から気になっていた「岩屋」という洞窟を見学してきました。
地学系の学芸員資格を持つ私は、あちこちの鍾乳洞を見物するのが趣味の一つなのですが、この洞窟は波の侵食で作られた海食洞、地学的興味の対象としてはあまり面白いものではありません。
それでも入った最大の理由は・・・「涼みたかったから!」。
この日の江の島は真夏を思わせる暑さで、おまけに渋谷の駅前のような人出。
とにかくあまり人のいない涼しい場所へ避難しようと500円也を払って入洞したのですが・・・。

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実はこれが予想外のヒットでした。
洞窟は2本あり、両方とも入ることができます。
ちょうど二人並んで歩ける程度の広さの洞窟は意外なほど長く、石灰洞ではないので鍾乳石などの二次生成物は見られないものの、観光洞にしては照明が暗く、いい雰囲気。

不思議なのは、波の侵食によってこのような細長い洞窟が作られたプロセスです。
岩体に断層や割れ目があるとそこから侵食が進むことは理解できますが、それにしてもふたつの岩屋はそれぞれ152mと112mもの長さがあります。
それほど深くまで波が押し寄せ岩を削ったということも信じられませんが、ふつうに考えれば開口部に近い部分ほど大きく侵食されそうなのに、ふたつの岩屋は入り口から最奥部までほぼ同じ口径なのです。

当初は単に涼を求めて入ったのですが、これからは鍾乳洞以外の洞窟にも足を踏み入れてみなければなあと思わせられた江の島岩屋でした。


2008年06月19日

●自転車通勤

私の勤務する揖斐川町では、先月から8のつく日はノーカーデーと決まりました。
徒歩か自転車か公共交通機関で通勤しなさいということです。
自宅から勤務先までは5kmほどなので、私は自転車で通勤することにしました。
昨日は18日でしたので、やはり自転車で。
ほぼ平坦な道なのですが、一カ所通るトンネル付近だけが坂道です。
坂道を立ち乗りで、通学の高校生に混じって自転車を漕いでいると、自分も高校生に戻ったような気がしてきます。
自転車はカミさんが昔(東京在住中)に乗っていたおばチャリ。もちろんギアなしです。
車に較べればたしかにラクではありませんが、実は時間的にはさほど変わりありませんし、風を切って走るのはおばチャリとはいえ爽快です。
ふだんからできるだけ車に乗らず自転車を愛用しているので、さほど体力の衰えも感じません。
ただ購入以来20年近くが経過しているためタイヤや車体はかなりボロです。
ちょっと本格的なスポーツ車が欲しいなあと思う反面、少しぐらいボロでも精一杯使ってあげたいという気もしています。

2008年06月21日

●娘のブログ「星猫亭」

娘がブログを始めました。
まだ始めたばかりですが、張り切って毎日更新しています。
絵が得意なので、絵を紹介しながら、高校生活のことやら好きなバンドのこと、ウチで飼っている動物についてなどを書くつもりのようです。

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「星猫亭」というタイトルを見ると「まっちゃんの娘も星のことを書くのかな。やっぱり血は争えないな」なんて感心された方もいるかもしれませんが、娘に言わせると「星は自分の名前からとっただけ。星のことなんか書かないもん」とのこと。
それでも、そのうち観望会やあちこちの星祭りに連れて行って、タイトルどおり星のことも書かせようと目論んでいます。(何度か観望会の助手に連れて行ったことがあるんですヨ。望遠鏡一台を任せて操作と説明をしてくれました。)
お時間のある方は娘のブログにもお越しくださいませ。

http://blog.livedoor.jp/uraneko7/

イラストは好きなV系バンドを描いたモノ、だそうです。

2008年06月22日

●かたつむりの季節

ウチの庭には、かたつむりがたくさん生息しています。
特にここ数日は雨なのでいつも以上に見かけます。
また、今頃が卵から孵る時期なのでしょう、小さいものは1mmほどの赤ちゃんかたつむりを、あちこちに見ることができます。

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以前に住んでいた藤橋では、かたつむりは少なく、ナメクジばかりでした。
どちらも陸貝の仲間ですが、地域によってその分布が異なります。
ウチのあたりは、どちらかといえば石灰岩質の土質のため、殻を形成するのにカルシウム分を必要とするかたつむりの生息に適しているようです。
かたつむりの多さに比べてナメクジは非常に少なく、それならばナメクジは石灰岩質を嫌うのかと言われれば、そのあたりはよくわかりません。
同じ陸貝の仲間であっても、なんとなくナメクジは敬遠したくなりますので、ナメクジが少ないことはありがたいことではあります。

この時期、注意しなければならないのは、夜、庭に出る際にかたつむりを踏みつけないように気をつけること。
夜、庭に出る際には、懐中電灯で足元を照らしながら歩くようにしています。

写真:赤ちゃんかたつむり

2008年06月24日

●惑星地質学

ここ数日、惑星地質学の本を読んでいます。
惑星地質学とは何ぞや、と言えば、太陽系の惑星や衛星、準惑星、彗星などの表面や内部がどのような鉱物組成になっているのか、どのような構造をしているのかを観測し考察する学問です。

ボイジャー以降、急速に明らかになりつつある太陽系天体の素顔には、以前から非常に興味がありました。
小天体が衝突してできたクレーターにしても、たとえば月と火星、あるいは金星では大きく形状がことなっています。
その天体の地表が含む水の量、大気の厚みなどによって現象としてはまったく同じである小天体の衝突が、まったく異なるクレーターの形を作るのです。
また、火山活動にしても、地球の半分ほどの大きさしかない火星に、標高2万メートル以上ある巨大火山がいくつもあったり、木星軌道より外側では、溶岩のかわりに液体の水が噴出する火山が当たり前だったりします。
土星の衛星タイタンには湖や川があり、雨も降りますが、そうしてタイタンを循環している液体は水ではなくメタンです。
誰ひとり訪れることのない静寂の地表に降り注ぐメタンの雨、そしてざわめくメタンの湖。
それぞれの惑星や衛星、小天体の地表に人知れず繰り広げられているそうした光景を想像するだけで、心は遥かな空間へと飛翔するような気がします。もちろん、そんな感傷めいた思いだけではなく、地学の学芸員としては、地球以外の天体の地質・地形に心そそられてしまいます。

考えてみれば、すごい時代に生まれたものだなあといつも思います。
遥かな異星の地形を目の当たりにし、その鉱物組成まで考察することのできる天文学の進歩はすばらしいものです。
そうしたことを考えながら望遠鏡を覗くと、いっそう星への興味がかきたてられる気がします。

2008年06月26日

●動物お世話で日が暮れる

ウチには猫が7匹とうさぎが一羽いることはたびたび書いています。
これだけ動物がいると、朝晩の世話がなかなかに大変です。
朝、起きると、うさぎのアルネ君を外の小屋に出します。
アルネ君は家の中と外、双方に小屋というか囲いがあり、昼間は土を掘ることのできる外の小屋で遊ばせるのです。
次いで、7匹の猫のうち最古参で、ただ一匹、家の内外を自由に歩き回ることが許されているビビさんの餌やり。最近は牛乳が大好きで、餌を食べた後は牛乳を必ずねだります。
次は、専用の6畳間にいる6匹の猫の餌やりと水換え、トイレと床の掃除。
これらの猫もそれぞれ病気もちだったり好みがあるため、一匹ずつ違う餌を与えます。
遊んでくれとまとわりついてくる猫たちと遊んでやると、小一時間が過ぎてしまいます。

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夜になると、またビビさんの餌やり、6匹の猫の世話、アルネ君を家に入れて餌やり、ブラッシング。
最近はアルネ君がやや毛球症気味なので、一人が体を押さえ、もう一人が薬を与えるというステップが加わっています。
とにかく朝と晩、毎日欠かさず動物のお世話です。

旅行には行けないし、一度、獣医に連れて行けば数千円から数万円が飛ぶし、毎日、動物に振り回されているわけですが、それでもみんな家族です。
娘も小さい頃から動物の世話を続け、時には病気や死に直面し、多くのことを学んだと言っています。
金もかかるし手間もかかる、でもそれ以上に多くのものを与えてくれるのがウチの動物たちなのです。

写真:ウチの女王様「ビビさん」

2008年06月28日

●人口減少社会がもたらすメリット

 人口減少社会の到来が間近だという。その影響についてさまざまな報道がなされているが、ほとんどが経済の視点にとどまっているがゆえに悲観的な見方が多いようだ。だが、人口減少は、本当に悪影響ばかりをもたらすのだろうか。

 明治維新以降、増大する人口と経済発展に対応するため、私たちは森を切り拓き、海を埋め立て、川をコンクリートの水路に変えてきた。美しかった国土は無味乾燥なものとなり、動物や植物は住む場所を失った。
 人口が減少すれば、宅地の新規造成は不要となり、これ以上自然を破壊する必要がなくなるだろう。増えた空き家はスラム化を防ぐため取り壊し、緑の公園にすればいい。自動車の台数も減るはずなので、交通量が極端に少ない道路を森に戻すこともできる。すでに遊休地となっている埋立地も同様だ。教育面では、すべての青少年に高等教育を施すことが可能となる。人口は少なくても、国民すべてが高いスキルを持った国となれば、国際競争力が衰えることはないだろう。

 人口減少は、経済発展のために大切なものを失ってきたわが国が、新しい価値観へ脱皮するための大きなチャンスなのだといえないだろうか。

初出:2005年9月 中日新聞