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2008年08月29日

●もっと木を植えよう

 全国的に豪雨が頻発するようになっています。
 異常気象が当たり前になってしまった昨今、地球温暖化がその原因の多くを担っていることを今や否定する人はいません。
 今回、掲載するのは、まだ温暖化の影響が顕在化していない頃に書いた文章です。
 温暖化と言いながら相変わらず緑地面積は減り続け、無駄な屋外照明が街に溢れている現状ですが、決め手となる温暖化対策がない今日、緑地面積の増加は技術的にも経済的にもさほどの困難なく取り組める基本的な方策であると思います。
 生物多様性の保全も絡め、植栽による地球環境の再生に、政府も民間も、今以上に真剣に取り組まなくてはならないのではないでしょうか。
 以下、6年前に書いた提言です。

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 地球温暖化が叫ばれるようになって久しい。
政府も民間もさまざまな対策を検討しているが、どれも実効をあげることは難しいようだ。
 職場や家庭でも温暖化が話題に上ることが多くなったが、そうした場面で必ず出されるのが「もっと木を植えればいいのに」という意見である。
 専門家から見ればまことに素人考えであるかもしれない。しかし、温暖化が叫ばれる一方で山の木は伐採され、畑や田んぼが急速に消滅してゆく光景を目の当たりにしている市民の当たり前の意見であることも間違いない。
 何も難しいことはないような気がする。行政が管理している土地にできるだけ多くの木を植栽し、道路沿いには並木を作る。建蔽率が決まっているように緑化率を決め、建物を建築する際は一定面積への植栽を義務づける。ビルの屋上緑化を義務づけ、一定面積以上の緑化を達成した企業には税制上の優遇措置を行なう。造成はしたものの企業誘致が見こめなくなった埋立地や工業団地は森にする。 
 必ずその土地に合った樹種を植えること、それぞれの植栽地域を面的に連続させることに留意するならば、生態系の保全と回復にもつながり、より大きな効果が得られるはずだ。

初出:2002年12月 朝日新聞 

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