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2008年09月26日

●ヘール・ボップ彗星は優等生

百武彗星のことばかり書いてしまいましたが、きっかけは「ヘール・ボップ彗星と藤橋城」のテレカでした。やはり、ヘール・ボップ彗星についても触れないわけにはいきませんネ。

「彗星のごとく」現れた百武彗星と違って、ヘール・ボップ彗星の方は肉眼光度になる2年も前から見つかっていました。当然、軌道も光度曲線もしっかりと研究されて、かなり確実なシミュレーションができていました。
百武彗星が大化けした原因は、核の一部が太陽熱でポロリと剥がれ落ち、そこから一気に揮発性の物質があふれ出したことによるのですが、ヘール・ボップ彗星の方は太陽からちょっと遠く、そうしたサプライズも起こらないであろうことも予想されていたのです。

HB01.JPG

太陽からも地球からもやや遠かったヘール・ボップ彗星でしたが、彗星そのものは百武彗星よりもかなり大きなものでした。そのために、予想通りの立派な姿を私たちの前に現してくれたわけなのです。
百武彗星については、「夢のような」と、かなり持ち上げてしまいましたが、もちろんヘール・ボップ彗星だってしょぼかったわけではありません。見えている間は、連日、興奮の夜を過ごしていました。それどころか、輝度が高かったため、百武彗星よりも観望会などでの一般受けはよほど良かったほどです。
渦を巻いているように複雑な核周辺の構造もすごかったし、黄色っぽいチリの尾と青白いガスの尾があれほどくっきりと分かれて見えた彗星もなかなかありません。

でも、百武彗星と比べると、どこか教科書的というか、優等生というか、いい子ちゃんすぎるんですよね。
育ちの良い子が立派な大人に成長しました、という感じで、彗星という天体が想起させる意外性や不確実性がなかったのが、個人的に評価を下げてしまう要素になってしまっています。
彗星って、もっとワイルドで予測がつかない天体って印象があるじゃないですか。
そう思ってしまうのは、私がひねくれているのでしょうか。

とはいえ、ヘール・ボップ彗星も歴史に残る大彗星だったことは間違いありません。
シューメーカー・レビー彗星の木星衝突から始まって、百武彗星、ヘール・ボップ彗星、しし座流星雨と、私が藤橋へ移住してから歴史的な天文現象が連続して起こったのは、本当に神様の巡り会わせだったような気がします。

写真:400mmレンズによる最盛期のヘール・ボップ彗星

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