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2008年11月01日

●田舎移住は甘くない

 退職後に地方への移住を考えている団塊世代の方がたくさんいるそうです。
 私は十四年前に東京から岐阜県の山村へ移住しました。地域の方々に助けられて今日まで過ごすことができましたが、何もかも順調だったかといえばそんなことはありません。   
 まず、生活習慣やお付き合いの違いに驚かされました。地方では、地域の役員、消防団、婦人会など、あらゆる役割が回ってきます。「のんびりした田舎暮らし」など夢のまた夢で、休日も地域の用事で動き回る日々です。
 特に最近は、若年層の減少で、地域の役割を担わなければならない中高年層の負担は増加する一方です。
 また、公共交通の撤退のため、クルマなしでは生活が成り立たないことも知っておいた方が良いでしょう。高齢になって運転ができなくなったときのことを考えておかなくてはなりません。
 地方の実態は「自然に囲まれてのんびり暮らせる」などといった甘いものではありません。現地の実情を冷静に、そして徹底的に分析してから移住しなければ、移住者側も受け入れ側も不満を募らせるだけの結果になるのではと思います。

初出:2007年 朝日新聞

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