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2009年01月04日

●詩「energy」

星の光が
ひときわ冴えるこんな晩
君の声は9月の匂いがする

「目を閉じて。
そうすれば心の中にまで星の光が届くでしょう」

白い頬に降り注ぐ遥かな時空のささやき
果て遠い記憶が
いつか君の周囲に描き出す
精緻な深宇宙のphotograph

「本当に大切なものなんてほんの少ししかないの。
たとえばこうして星の光を受けとめていられる
こんなひととき」

指を組んだ君の姿は祈りにも似て
白いTシャツの肩先
名も知れぬ銀河の輝きが亜高速で遠ざかり・・・

ふと風が流れ
その刹那
あえかな残像だけを残して君の空間は揺らめき消えて

大気中に拡散し続ける可能性のenergy
ひととき
街路樹の枝に
うす青い電離水素をまつろわせて

☆星は目で見るものですが、時には満天の星空を、体ごと受けとめてみたくなります。星光浴、という言葉があるかどうか知りませんが、そんな時は、やはり目を閉じて、星空のenergyを心いっぱいに吸収したいですよね。

初出:詩集「てのひらの中の宇宙」

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