2009年04月02日

●人事異動がありました

4月1日付の人事異動で、住民課から文化課に所属が変わりました。
歴史民俗資料館に席を置いて、文化財関係の業務に携わっています。
学芸員資格が活かせる職場ですので、歴史と星をコラボレートしたイベントや企画展の開催など、工夫を凝らしていきたいと考えているところです。

ただ、今回の異動は内示が直前だったために、定時後に住民課へ赴いて引継ぎを行っています。
そのために遅く帰宅する毎日です。
1月、2月が選挙、3月が定額給付金、4月は引継ぎと、仕事また仕事の日々を過ごしています。

2009年04月03日

●アインシュタインロマン

先日、ビッグ・ウェンズデーのサントラ盤をようやく入手したことを書きました。
とてもラッキーだったのですが、さらにそれからしばらくして、やはり長年、探し続けていたもう一枚のCDを入手できました。

だいぶ以前にNHKテレビで放送していた「アインシュタインロマン」という番組をご存知でしょうか。
この番組のサントラが、それはそれは「大宇宙」を想起させるすばらしいものなのですが、すでに絶版となって久しく、新品はもちろん中古も入手がほぼ不可能な状態となっていました。
もともと販売された数が極端に少なく、知る人ぞ知る超レアものだったのです。

ところが、つい最近、ある方の好意で入手することが叶いました。
毎晩のように聴いていますが、聴けば聴くほど感動が増してきます。

この作品を楽しむ最高の場所は・・・プラネタリウム!
満天の星を映し出し、大音量で聴く「アインシュタインロマン」は、まさに至福のひとときです。
とにかくすばらしいので、ぜひ星が好きな多くの方に聴いていただきたい作品です。

ビッグ・ウェンズデーの話題の際にも書きましたが、やはり諦めずに探し続けることが肝要ですね。

2009年04月05日

●慌しい週末

昨日、今日と何やら慌しい二日間でした。

昨日は一日、お仕事。
委託事業用の設計書を作成したり、特別展の記録写真を撮影したり。

gakkoutenn1.JPG

夜は藤橋振興事務所で宿直。
撮影の仕事をしていた揖斐川歴史民俗資料館から藤橋までは車で20分ほどですが、途中の久瀬トンネル内で事故とのことで迂回路へ回る羽目になり、ところどころ1車線しかない迂回路は、上下の車がなかなかすれ違えずに時ならぬ大渋滞。
ようやく藤橋へたどりついたと思ったらトンネル内事故に関する電話が何本も入り、「土曜の晩だから電話も来客もなくのんびりできるだろう」という当初の予想は覆されてしまいました。

朝は5時過ぎからトンネル内事故の電話が。
結局、午前6時に通行止めは解除となり、事故の原因はトンネル内に流れていたオイルでスリップした車が玉突き衝突したということがわかりました。
オイルを垂れ流したのが誰かはわかりませんが、県の担当者によれば、路面のオイルを除去したり砂をまいたり徹夜で作業を行ったとのこと。

北朝鮮ミサイルに関する件でちょこっとお仕事後、職員研修に出席。
午後になってようやく帰宅した次第です。

写真は、揖斐川歴史民俗資料館で開催していた特別展「学校展」の様子。
文章を書いたり写真を撮ったりという仕事の依頼は、けっこうたくさん入ります。

2009年04月06日

●詩「COSMOS」

星の絵を描いている
絵描きさんに会いました
その人のアトリエからは
とてもきれいに銀河系が見渡せます

ミルクティーを飲みながら
星のお話をうかがいました
とても静かなひとでした
キラキラと
透き通った身体をしていました


*久しぶりに星の詩などを・・・。
時々、銀河系外縁部、あるいは銀河系近傍の惑星から夜空を見上げることを夢想します。
天球の半分以上を銀河系の渦巻きが覆う夜空は、想像を絶する壮麗なものでしょう。
この詩に出てくる絵描きさんのアトリエがあるのも、そうした銀河系近傍のどこかのようです。
でも、その場所は惑星上ではありません。
だって「銀河系を見上げる」のではなく「見渡せる」場所なのですから。
星の光が満ちた彼のアトリエで、私も心静かな時間を過ごしたいなあと思います。

2009年04月08日

●事務引継

春は人事異動のシーズン。
すでに書いたように、私も住民課から教育委員会文化課へ異動になりました。
本来業務に戻ったと喜んでばかりいるわけにはいきません。
私の代わりに住民課へ異動になった職員に事務引継をしなければならないのです。

通常の住基事務や戸籍事務は精通している人も多いのですが、私は外国人登録や住民情報のサーバー管理といった、やや特殊な業務も担当していたので、そうした事務に関しては人任せにできず、私が住民課へ赴いて教える必要があります。
とはいえ、昼間は自分の仕事がありますから、教えるのはどうしても夜になります。
というわけで、3月末からずっと、定時後に住民課へ行って事務引継をしています。

帰宅するのはけっこう遅い時刻になるため、ブログの更新もなかなかできません。
満月なので、星を見る時間が取れないことが気にならないのは救いです。
月のない時期ならば、ストレスが溜まるかもしれません。

これからは月も次第に細ってきます。
引継を早く済ませて観測をしなければと思っています。

2009年04月10日

●この画像は・・・?

何やら不思議でSF的な画像が・・・。

focus1.jpg

実はコレ、地球を離れること123億光年の彼方にある惑星状星雲HAS27-b2cの内部構造を撮影した世界初の画像です。

・・・なんていうのは真っ赤な嘘で、以前にフォトショップをごちゃごちゃいじりながら作った宇宙的雰囲気の画像です。
とはいってもお絵かきをしたわけではなくて、元になっている画像はちゃんとあります。
皆さん誰でも知っている自然の風景を撮影した画像を細工したものなのですが、元画像が何を写したものなのか、わかる方はいますでしょうか。

2009年04月11日

●この画像は・・・?(その2)

またSF的な画像を・・・。

flash2.jpg

これは、アンドロメダ銀河の中心から約3万光年の宙域にある恒星「H34-205」付近の様子です。
H34-205の強い恒星風によって星間物質が吹き飛ばされ、電離して輝いているのを撮影した貴重な画像です。

・・・なんてはずはありませんね。
これも、昨日と同じ素材の画像をフォトショップで加工して作ったものです。
あくまで遊びですから「インチキだあ!」なんて騒がないで下さいね。

で、種明かしをしましょう。
元画像は「浜辺の波」です。
砂浜に打ち寄せる波を撮影した画像に、コントラスト調整やトーンカーブ調製やその他さまざまな加工を施しました。

黒カセのHさんや都城人さんが指摘された「桜」も素材としてはいいですね。
波を撮影しているので、「水面に映っている・・・」という都城人さんの推測は、なかなか核心をついています。

というわけで、何の意味もない記事ですみません。

でも、どこか星好きの人の心をくすぐるエキセントリックな画像でしょ。

2009年04月13日

●理系時代小説が新しい!

仕事が一段落し、少しですが読書に時間が割けるようになりました。
少し前にこのブログで、五十嵐貴久さんの「2005年のロケットボーイズ」がお勧めだということを書いた折、この作者の時代小説もなかなかええですぜ、とakapiさんよりコメントがあったのを思い出し、読んでみたところ実に堪能しましたので、皆様にお勧めがてら紹介させていただきます。

akapiさんのお勧めは「安政五年の大脱走」でした。
井伊直弼の身勝手な欲望から脱出不可能な岩峰の頂上に幽閉された姫と家臣たちが、あらゆる策を講じて脱出を図る物語です。
追いつめられた人間の知略と危機管理、幕府側との間に交わされる人情の機微、苦労人であるにもかかわらず自らの権力と欲望を制御できなくなってゆく井伊直弼の弱さ、それらが知恵と美貌を兼ね備えた姫のひたむきさを軸にして絡み合い、最後はこの作者らしく爽やかで科学的な論理性の上に昇華してゆきます。
akapiさんのお勧めどおりの作品で、久々にワクワクしながら時代小説に読み耽ってしまいました。

この作品に喚起されて、もう一冊、2008年1月に刊行された「相棒」を読みました。
幕末、15代将軍徳川慶喜を狙撃した犯人を探るため、なんと坂本龍馬と土方歳三が手を組んで捜査を進めるストーリーです。
海援隊の坂本龍馬、そして新撰組の土方歳三といえば、一方は革新的な視点で日本の未来を見据え、一方は「最後の武士」として新撰組という武力集団を束ねた、どちらも時代が産んだ天才として人気を二分する人物です。
どう考えても相容れないこの二人が相棒となったらどうなるのか。
あとは読んでからのお楽しみですが、この種の小説にありがちなうわついた調子や歴史考証の曖昧さがなく、荒唐無稽な設定でありながら緻密なプロットとなっています。
爽やかな読後感を与えてくれるのも他の作品同様。

五十嵐貴久さんは「自分は全くの文系である」と書いていますが、これまで読んだ三作品に共通するのは精細な科学性と論理性です。
今回紹介したのはどちらも時代小説ですが、理系趣味である天文屋さんにも堪能できる「隠れ理系作品」ですから、ぜひぜひご一読いただけると嬉しいなと思います。

2009年04月16日

●町内の博物館施設を視察

今日は、教育長、教育部長、文化課長、揖斐川歴史民俗資料館館長と一緒に、揖斐川町内の博物館施設を一日かけて視察しました。

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1町5村が合併した揖斐川町には、旧の町村それぞれに博物館施設があります。
3年ほど前からそれらの博物館施設の収蔵資料を再調査し、収蔵品目録を作成する作業を行ってきました。
その目的はいくつかありますが、町内に散在する小さな博物館施設が持っている資料の点数を把握し、最終的には一箇所にまとめて保存・展示しようという構想の着手点という意味合いもあります。
教育長と教育部長ともに新任のため、そうした構想と博物館施設の現状を理解してもらおうと、施設を案内したわけです.。

いちばん遠くにある旧坂内村の資料館から、旧藤橋村の資料収蔵庫、旧久瀬村の資料館、旧春日村の博物館、資料館を、それぞれの地域にある支所を含め朝から訪問、教育長と教育部長に歴史民俗資料への理解を深めてもらいました。

長距離の運転で疲れましたが、今後の博物館行政に関する理解は共有していただけたようです。
また、山間地をぐるっと回りましたので、桜や新緑を満喫することもできました。

「古い農具や道具を集めているところ」というのが、歴史民俗系博物館に対する多くの方の理解ですが、
そうした道具には現代につながる人々の営みが沁みついています。
学芸員の仕事は、そうした道具に人間の営みを語らせることだと思っています。

写真:旧藤橋村道の駅にある「徳山民俗資料収蔵庫」の展示

2009年04月18日

●You Tubeはスゴイ!

少し前に、ずっと探し続けていたCDをゲットできたことを書きました。
CDやレコードの発売期間は意外に短く、特にさして売れなかった曲はすぐに販売中止になってしまいますので、後になってから探そうと思ってもなかなかみつからないのが常なのです。

でも、ここ数年、インターネットの検索で、そうした曲や画像が意外なほど簡単に見つかるようになってきました。
つい先日も、長年聴きたかった曲がYou TubeにUPされ、20年ぶりに聴くことができました。
それは「水の影」という曲です。
「それってユーミンの曲じゃないの?」と気づかれた方もいますね。
そう、NHK番組「世界遺産」のエンディングとしても使われている名曲です。
でも、私が聴きたかったのはユーミンが歌っているのではなく、シモンズが歌っていたバージョンでした。
シモンズといえば「恋人もいないのに」が大ヒットした懐かしのフォークデュオです。その解散目前に発売されたのが、あるドラマの主題歌でもあった「水の影」なのです。
ユーミンのカバーではありますが、アレンジや曲調はまったく異なります。
清冽で爽やかなデュエットは、ユーミンの独特の声・歌い方とはまた違った美しさを醸し出し、この曲の魅力をより引き出しているように思えます。

シモンズ版「水の影」を、私は20年間、探し続けてきました。
中古市場でも幻の名盤とされ、ほとんど出回ることがなく、You TubeにもUPされずになかば諦めかけていたのですが、ある日、ふと覗いたYou Tubeで見つけてしまったというわけです。
もちろん、レコードは今後も探し続けますが(当時はCDはありませんでした)、
とりあえず20年ぶりに曲が聴けただけでも大満足しています。

他にも探し続けている曲はたくさんあります。
諦めずに探そうと思っています。

天気が悪くて星が見えないので、天文に関係ない話題ばかりでスミマセン!

2009年04月19日

●手紙

久しぶりに手紙を書きました。
以前は頻繁に書いたものですが、最近は世間の趨勢に漏れず、メールや電話で済ませてしまうことが多くなり、言葉を選んで便箋に向うという行為から遠ざかっていたのです。

少し前、私の所属する東大和天文同好会の古い会員の方に、これまで私が書いた小説や児童文学作品のうち何篇かを読んでいただく機会を得ました。拙い作品ばかりでしたが、その方から大変に丁寧な感想を封書で頂戴し、その返信として手紙を書いたというわけです。

「返事なんてメールでいいじゃん」
今どきの若者であればそう言うかもしれません。
しかし、私は自筆で何枚もの便箋に認められたその方からの手紙を見て、返信は必ず手紙で書かなければと思いました。
手紙を書かなくなった最近でも、お礼状や大切な方への私信は、できるだけ手紙を書くように心がけています。メールでは心が伝わりづらい・・・と考えるのは、私が古い人間だからかもしれませんが、封書や葉書といった「形ある」媒体は、たとえ同じ用件であってもメールとはまったく異なった意味合いを持つように
思えるからです。
特に今回、いただいたお手紙は白い便箋何枚もに丁寧な自筆で認められており、ことさらに嬉しかったことも手伝いました。

久々に手紙を書くと、メールとは文章作法、言葉の選び方、全てが違うことに改めて気がつきます。要は、まっとうで綺麗な日本語を書かないとみっともないのです。
その方からのお手紙が、大変に作法に則って美しい日本語で書かれていた分、自分の書いた返事はいかにも無作法・不調法なものでしたが、何とか昨日、投簡することができ、ほっとしました。
というのは、忙しさに紛れて返事を書くのがかなり遅くなってしまっていたからです。

返信が遅くなり、その方にはご迷惑をおかけしたと反省しつつ、言葉を選んで手紙を書くことの大切さを実感できました。

皆さんも、時には手紙を書いてみて下さい。
日本語の美しさと難しさ、そして人と人とのつながりを思い出させてくれると思います。

2009年04月21日

●宇宙人って本当にいるの?

 映画やSF小説でおなじみの宇宙人。一昔前は、タコのお化けのような姿に描かれることが多かったのですが、最近は人間と同じような姿での登場が多いようです。
 そんな宇宙人が、空飛ぶ円盤に乗って地球をひそかに訪れていると言う人もいますが、宇宙人って本当にいるのでしょうか。

☆地球人も宇宙人
 宇宙人がいるかどうかという問いに対するひとつの答えとして、地球に人類が住んでいるという事実があげられます。
 広い宇宙の中で、地球はとりたてて特別な星ではありません。私たちの体や動物・植物をつくっている物質は、宇宙のどこにでもあるありふれたものばかりですし、地球にエネルギーを送ってくれている太陽にしても、宇宙のどこにでもあるごく普通の恒星です。
 ということは、宇宙のどこであっても地球と同じような生命は生まれることができますし、逆に地球だけに生き物が住んでいることの方がおかしなことだということができます。   
他の星で生まれた生命が高い文明をもつことも、地球でそれができたのですから不思議なことではありません。

☆宇宙人の住む星はたくさんある
 このような考え方から、ドレークという学者が、文明をもつ宇宙人が住む星がどのくらいあるのかを計算したことがあります。すると、地球が属している銀河系には100個の文明があるという結果になりました。

☆会うことはできない?
 じゃあ、空飛ぶ円盤に乗って宇宙人がやってくるという話はやっぱり本当なんだ、と思われるかもしれません。でも、銀河系に100個前後とされる文明同士の距離は、どんなロケットを使っても行き来することはできない遠さです。いかに科学が進歩してもそうした文明同士が握手することはできないのです。ただ、電波を使って通信することは可能です。実際に、宇宙人からの電波をとらえようとする試みが世界各地で行われています。

初出:広報ふじはし2001年1月号

2009年04月23日

●休止鉄道線を歩く

枯れ草に埋もれた線路・・・。
先日訪れた、大垣市赤坂にある西濃鉄道市橋線です。
といっても「そんな鉄道、知らん」という方が大半でしょう。
金生山の麓を通っていて、化石館や虚空蔵さんに行く際に踏み切りを通る線、といえば、「ああ、あの線路ね」と思う方もいるかもしれません。
石灰岩の山である金生山から鉱石を搬出するために貨物列車が一日3本ほど走るだけの鉄道で、それも路線の半分は休止、実情は廃線状態というマイナーな路線です。

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写真は、休止状態にある部分。
実は私、こうした「廃の情景」が好きで、時折、あちこちの廃線跡や廃鉱山をふらりと訪れたりしています。
今でこそ思い出したように貨物列車が走るわびしい線ではありますが、以前は旅客営業も行っていたそうです。
写真の箇所が「市橋駅」のあったあたりですが、今は石灰岩の積み出し装置とプレハブの小屋が残っているばかりで、線路には何本もの木が生えていました。

廃墟や廃道がブームの昨今ですが、鉄道の廃線跡には、廃墟や廃道にありがちな陰惨な雰囲気がなく、哀愁や寂寥といった侘び寂びムードが漂っているのが好きです。
西濃鉄道の休止箇所には、使われなくなった石灰岩の積み出し設備がたくさん残されていて、興味深い産業遺産ともなっています。

2009年04月25日

●ニコン8cm屈折望遠鏡

先日、勤務先の揖斐川歴史民俗資料館で古文書に関する講演会がありました。
演者は、中学校の先生で私と同い年。
その方は天文ファンでもあり、会話は自然に古文書から天文へ・・・。
最近の土星の環の見え具合や好きな天体などの話から、やがて天体望遠鏡へと話は発展し、その方が持っている望遠鏡が、なんと往年の名機、ニコン8cm屈折赤道儀であることが判明しました。

8cma.jpg

現在では民生用の天体望遠鏡は販売していないニコンですが、1980年代までニコンの名に恥じない超高性能の屈折望遠鏡を製造販売していました。
その方が持っている8cm屈折赤道儀は、私が天文を始めた頃、憧れの的だった望遠鏡です。
1972年当時の価格は、265,000円。
口径80mm、焦点距離1200mm(F15)のアクロマートという正統的な設計で、レンズは折り紙つき、赤道儀も、華奢なものばかりだった当時としては剛性とデザイン性に優れたものでした。
その頃、私が小遣いをはたいて買ったミザールの6cm屈折が12,000円でしたから、ニコン8cm屈折がいかに高級品であったかおわかりいただけると思います。
その後、ニコンはいくつかの天体望遠鏡を発売しましたが、性能的にもデザイン的にも、インパクトは8cm屈折がいちばんでした。

その方は、今は忙しくて望遠鏡は使っていないとのことでした。
それでも大いに話は盛り上がり、お近くに住んでいることもあって、近々、いっしょに星を見ましょうということになりました。
ニコン8cm屈折は、実はまだ覗いたことがありません。その後に発売されたニコン製望遠鏡は、いずれも、やや黄色味を帯びた平坦で非常にシャープな、非の打ち所のない像を結びましたから、8cm屈折も、世界のニコンのブランドに恥じない素晴らしい星像を見せてくれるのではないかと期待しています。

それにしても、古文書の講師の先生と天文話ができるとは思いもよりませんでした。
いっしょにいた人たちは、「ここは本当に歴史民俗資料館なの? ぜんぜん話の内容がわかりません」と、呆然としていました(笑)。

写真:ニコン8cm望遠鏡のカタログより

2009年04月27日

●虹

ここ2日ほど全国的に冬型の悪天候となり、私の住む岐阜県美濃地方でも寒くて時雨模様となりました。
このような天気になると現れるのが虹です。
東京在住中は虹を見ることは年に数回でしたが、岐阜県へ移住してからは空が時雨れるたびに虹を見るようになりました。

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昨日、出勤途中に見えたのが写真の虹。
虹は不思議で、空高いところに見えることもあれば、この写真のように低いところに見えることもあります。
それにしても昨日の虹は低い空に見えていました。
出勤途中だったので、前景がごちゃごちゃしていて良い写真ではありません。
コントラストの高いきれいな虹でした。

2009年04月28日

●初夏の雪

一昨日は宿直でした。
この時期には珍しい強い冬型で、揖斐川町役場の藤橋振興事務所では、一晩中氷雨が降り、強風が吹き荒れていました。
山の高いところでは雪だろうなあと思っていたところ、案の定、翌朝、横山ダムの対岸に聳える天狗山の山頂付近が白くなっていました。

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天狗山は標高1000メートルほどですから、標高800メートルから高いところでは雪になったものと思われます。麓から山腹の新緑と山頂付近の雪のコントラストが鮮やかですね。
旧藤橋村は、山深く夏でも涼しい場所ではありますが、5月を目前にしたこの時期に、たとえ高い山の頂上付近とはいえ雪を見るのは珍しいことです。
福井県との県境に聳える冠山あたりでは、30センチ以上の積雪になったことでしょう。
そういえば、何年か前、消防団の巡視でゴールデンウィークに冠山方面へ行った際、1メートル以上の残雪で途中から引き返したことがありました。

2009年04月30日

●詩「星空列車」

その夜
深い藍色に染まった星空の下を
その人を乗せた列車が走っていました
長い長い列車の窓からは
オレンジ色の灯りが柔らかに漏れて
そんなたくさんの窓のひとつに
その人の姿がありました

窓枠にもたれ
遠くを見ているその人の目は
やはり深い藍色の光を湛え
列車が行きすぎるほんの一瞬のうちに
私はその人が
どこか遠い星から還ってきたばかりなのだということを
心のずっと深いところで
かすかな悼みとともに知ったのでした


☆若い頃は、よく夜汽車で旅をしたものでした。
眠れぬままに、窓に顔を押しつけて流れ去る街の明かりに目を凝らしたり、晴れた晩は夜空に星座の配列を探したりして一夜を過ごしたものです。
夜を徹して走る列車はずいぶんと少なくなってしまいましたが、列車と星空はよく似合うと、旅をする時間がなかなか取れなくなってしまった今、あらためて思います。