●テレホンカードの時代
携帯電話の普及で、すっかり影が薄くなったテレホンカード。
でも、10年ちょっと前までは、実用に、ノベルティグッズに、非常に人気があったものです。
以前に同じような書き出しで「ヘール・ボップ彗星と藤橋城」のテレホンカードをご紹介しましたが、今回はもう少しレアもの。
見ておわかりの通り「藤橋城竣工記念」のカードです。
ここで、藤橋城を知らない方のためにちょっと説明・・・。
藤橋城は、内部にプラネタリウムがある全国でも珍しいお城です。
というか、正式には「お城の外観をしたプラネタリウム」と言うべきでしょうね。
「歴史にない城を造って云々・・・」と批判する向きもありますが、プラネタリウムの外観が近世城郭建築なのだと思えば、特に目くじらを立てることはないような気がします。
プラネタリウムはミノルタのMS-8。ドーム径は9.2mです。
平成元年10月の竣工で、これまでに50万人の入館者を数えています。
私が勤め始めた平成4年頃は年間4万人ほどの入館者があり、全編生解説ということもあって大変に忙しかったものですが、それより以前、平成元年から平成2年頃は年間5万人以上の入館者を数え、大盛況、というより死ぬほど忙しかったそうです。
今回ご紹介するカードは、藤橋城(西美濃プラネタリウム)竣工時につくられた、まさに記念すべきモノ。
もちろん今はもう入手することは不可能です。
携帯電話は便利ですが、さまざまなデザインを競ったテレホンカード時代の方が夢があったような気がします。
それにしても、たった10年か20年前の技術や製品がノスタルジーの対象になってしまう時代の変化のめまぐるしさ。
あと10年後には、とんでもない技術を当たり前のように使っているのかもしれません。
日本中で不夜城化が進む昨今、その頃には夜空に星の姿を見ることはできるのでしょうか。
