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2009年08月27日

●快晴の皆既日食!「神様の意思」

最高の天候に恵まれた今回の皆既日食ですが、幸運だった私たちも、雲の分布から見ればけっこうきわどい場所にいたようです。
なんといっても晴れ始めたのは日食前日の夜遅く。
そのときも、船が向かっている南の空こそ晴れていたものの、他の方角にはかなり雲がありました。
真っ暗な船首甲板で、船が向かっている南の方角だけが夢の中で見る星空のように鮮やかに晴れ上がり、ふだんは神様の存在など信じない私でさえ、そのときは超越者の意思を感じたものです。
そう、まるで神様の手が雲をすっと拭い去ってくれたようでした。

tenki02.JPG

で、翌日は朝から眩しい快晴。
でも、昨夜まで空を覆っていた雲からはるか遠くに離れたのかといえばそうではありませんでした。
これは、日食当日の雲の分布です。
「ふじ丸」がいたのは、伊豆七島からずっと南下したあたりで、一見すると雲がないように見えますが、気象衛星の画像は雲の濃い部分しか写りませんから、実のところ、日本列島を覆う帯状の雲のはじっこすれすれだったのです。
トカラや屋久島はしっかり雲の中ですね。
中国大陸にも雲の帯が長く伸びています。
この奇跡的できわどい快晴も、超越者の意思を強く感じるものでした。

pinkbird01.JPG

この画像は、日食が終わった日の夕方に撮影されたもの。
夕日に照らされた雲が、まるで大きな鳥のようです。
いっしょに夕日を見ていた乗客たちは誰もが、この壮麗で豪奢な夕空の巨鳥に見とれていました。
私も同じです。
日食を無事に見ることができ、いささかセンシティブになっていたこともあるのでしょうが、この雲を見つめる私の心に去来していたのは、一種の宗教的な感慨でした。
この鳥は神様の使い」。
なんとも少女趣味で非科学的だと知りつつも、そんな思いにとらわれてならなかったのです。

繰り返しますが、私は無宗教です。
神様のような超越者が実在するとは思いませんし、この世の事象はなべて物理法則に従っているのだと信じて疑いません。

でも。
時には、今回の日食のようにとても不思議な力や意思を感じてしまうことがあります。
長年、星を見てきて、何度もそのような思いにとらわれたことがありました。
もちろんそれは神聖な錯覚、あるいは偶然の賜物なのでしょう。
でも、そうした錯覚を素直に感じ取れる心は失いたくないといつも思っています。
そのような心こそが、自然と私を分かちがたく結びつけている絆なのだと思うからです。

写真撮影:小川佳代子さん

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コメント

こんにちは。
いつも大変お世話になります。

天気は神様の日常生活。といわれております。
雨は天の小便。雷はオナラ。台風はくしゃみ。地震は大地の神様がHしてる。らしいですヨ。
干場 一志

干場さん、こんにちは。

天気は神様の日常生活ですか。
たしかにそうですね。
これまで長年、天文を続けてきて、いつも空を見上げてきましたが、いつも運の悪い私が、ここぞ!という時は天気に恵まれています。珍しい天文現象は、ほとんど逃したことがありません。
神様は気まぐれですが、がんばっているヒトには微笑んでくれるのかな、なんて思っています。

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