●揖斐高原の秋
昨夜は、揖斐高原に観測に行ってきました。
夕焼けがあまりにきれいだったので、「これは行くっきゃないぜ!」と思い、やりかけの仕事を放り出して職場からそのまま車を走らせました。
車には、望遠鏡やカメラをいつも積んでありますので、いつでも出動が可能なのです。
当初は藤橋方面へ行こうと思っていましたが、何となく今夜は揖斐高原日和(?)だなと思い、途中で進路変更、揖斐高原のテニスコート脇に車を乗り入れました。
夕闇の高原は、ススキが揺れて完全に秋の気配です。
気温は12度。
トランクからトレーナーを取り出して着込みました。
かすかな虫の声以外は、まったくの静寂。
私以外、誰もいません。
北西には北斗七星が山に落ちかかり、南西にはさそり座、その東側には、いて座の天の川が立ち上り、さらに東には木星が薄黄色の巨光を放っています。
さそり座から、へび座、へびつかい座、うしかい座と15㎝双眼鏡の視野を移動させます。
M4、M5、M10、M12、M107など、見慣れた星団が次々に視野をかすめる中、人工衛星が狭い視野内に3連発。
いずれも8等程度でしたが、いかに人工衛星が多いとはいえ、2.7度の視野内をほぼ同時に横切るのは珍しく、もともとはひとつの衛星だったものが、何らかの理由でいくつかのパーツに別れてしまったものではないかと思いました。
先日行った春日上ヶ流よりも山奥の上に標高が高いので、空は暗く、視野を横切る星すべてが生き生きと輝いています。
星は大勢で見るのも楽しいですが、本当に星と会話をしようと思えば、やはりこうして一人きりで観測しなければなりません。
星を見ることは、自分と向き合うことでもあると思っています。
微星の一粒一粒が、心の奥底に無数の光を投げかけてくる感覚。
天文学的な成果などではなく、そんな一人になれるひとときを求めて、こうして星を見に来るのかもしれないな、などと思いながら、ただ無心に双眼鏡を操っていました。
写真:昨日の夕焼け・いて座付近の天の川

コメント
こんにちは。
いつも大変お世話になります。
昨夜は、糸貫内科クリニックの駐車場にて観てました。医院の方々に、C-14とFL102にて木星を観て頂きました。やはりシーイングが良くなかったので、高倍率での観望はできませんでした。一方FL102は約110倍まで上げられましたので良像を観せてくれました。
今回は、望遠鏡が2機そして、電源装置が無いため手動追尾だったため、川原さんに助っ人して頂きまして、彼!最初は不安のようでしたが、最後は楽しそうにSP-DXを追尾してました。
C-14は私物化してただけですヨ、実は借りていたんです。
P.S.
川原さんが、また資料館で星観がしたいですとのこと。
近々また、企画しますのでご協力の程、宜しくお願いします。
干場 一志
Posted by: 干場 一志 | 2009年09月10日 15:00
干場さん、こんにちは。
夜まで仕事があったのですが、キャンセルして揖斐高原に行ってしまいました。
あまりによく晴れていたので。
資料館での星見会、駐車場は適当に使っていただいて結構ですよー。
Posted by: まっちゃん | 2009年09月10日 16:40
連日お疲れ様です!
昨日は本当に夕焼けがきれいでしたね。
名古屋でもこの世とは思えないような美しい空の色で、
私は歩きながら空ばかり見ていたので、自転車や人に何度かぶつかりそうに…。
人工衛星、そんなに見えたんですか。さすが宵空。
そして、気温の低いこと。
下界とは気温が違うでしょうから、風邪などひかれませぬよう。
Posted by: K.Ogawa | 2009年09月10日 18:41
こんばんは。
本当に綺麗な夕方でした。
空ばかり見ていて自転車や人にぶつかりそうに・・・。
私も東京在住中、仕事を終えて自宅のある駅で電車を降りたとき、たとえ曇っていても空を見上げるのが習慣になっていました。たまさかに、すごく綺麗な夕焼けや月が見えていて、駅前の人混みの中、私だけが立ち止まって空を見上げていたことが何度もあります。
他には誰一人空を見ている人はおらず、どうして誰もあの夕焼けを、月を、一番星を見ないのか、不思議でなりませんでした。
宵空では、人工衛星はたくさん見えますが、昨日のようにほぼ同じ位置を3個も雁行していたのは初めて見ました。
ここ数ヶ月、Tシャツ一枚で星を見ていたのが信じられないほど、訪れる秋を実感した昨夜の観測でした。
Posted by: まっちゃん | 2009年09月10日 22:11
いつも、楽しくブログを拝見しています。
日本流星研究会のうちやまです。
人工衛星が3個一度に、ということですが、以前、流星を狙ってビデオ撮影したときに「3個の人工衛星」がすぐ近くで三角形を保ったまま移動していくのが写った事がありました。
こんな珍しいことがあるんだ、と星仲間に見せたところ、ある星仲間が「編隊飛行をしている人工衛星があるんだよ」というようなことを言っていました。
撮っている時には気がつかなかったものです。その後、同様なものは見ていません。
Posted by: うちやま | 2009年09月11日 20:49
うちやまさん、こんにちは。
いつもすばらしい流星の観測研究、拝見させていただいています。
私は、流星の方は最近サボリ気味です。
また復帰しなければと思っておりますので、よろしくご指導下さい。
人工衛星の編隊飛行(?)、うちやまさんもご覧になったことがあるのですね。
1個の衛星を構成していたパーツが、何らかの理由で何個かにばらけたのか、最初から編隊飛行を企図して軌道を周回しているのか(技術的にはすごく難しそうですが)わかりませんが、デブリを含めると数万個の衛星が軌道上を周回している現在、そんな変わったものもあるのかもしれませんね。
Posted by: まっちゃん | 2009年09月12日 13:31
こんにちは
人工衛星の編隊飛行、1994年のペルセ極大の夜(15年も前だ!)、、突然3個の明るい光点がきれいな正三角形を保って天頂から北東に向かって移動するのを目撃。夜中だし、最初は飛行機かと思いましたが、双眼鏡で見ても、人工衛星的。あわてて撮影した画像にも、3筋の光跡がくっきりと写っていました。専門家に写真と撮影データを送り、確認してもらったところ、米の三連軍事衛星との回答がありました。乗鞍でも撮影されていましたが、光跡は1本のみしか写っておらず、3機の反射光が同時に見られたのは、ごく限られていたようです。その後は、編隊飛行する人工衛星は一度も見ていません。
人工衛星の編隊飛行は地球観測などで結構、実施や計画されているようですよ。
Posted by: Furukawa | 2009年09月12日 16:20
Furukawaさん、こんにちは。
編隊飛行の人工衛星、調べてみました。
地球環境観測や磁気圏の観測のために、編隊飛行をする人工衛星があるんですね。
軍事衛星だと詳細は一切不明なので、もっとたくさん飛んでいるのでしょう。
技術的に難しいという記述は、調べた限りではありませんでしたので、今の技術では問題ないみたいです。
それにしても、写真を撮ったというのは珍しいですね。
機会があれば見せて下さいませ。
Posted by: まっちゃん | 2009年09月12日 17:33