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2009年10月15日

●旧谷汲村の民俗資料

勤務先の揖斐川歴史民俗資料館では、11月20日(金)から特別企画展「ふるさとの民具と日本の蓑」を開催します。
揖斐川町で使われてきた農具や養蚕用具、紙漉道具等の生産用具の展示・解説とともに、全国各地の蓑(みの)を展示する予定です。
町内各地から大小さまざまな民具を揖斐川歴史民俗資料館に集める作業を行う中で、昨日は旧谷汲村から農具を運搬してきました。

tanisiryou02.jpg

谷汲村には村立の民俗資料館があったのですが、建物の老朽化が進み危険になったために、3年前に建物を取り壊し平地にしました。
その際、内部に展示されていた資料を整理する作業を、私ともう一人の学芸員の女の子で行いました。
建物が雨漏りしていたため、資料の多くはカビが生え、汚損がひどい状態でした。
そんな資料を資料を一点ずつクリーニングした上で整理分類し直し、近くにあった別の施設内に展示施設を新たに作って納め直す作業は大変でしたが、それだけに旧谷汲村の民俗資料にはことさらに愛着があります。

今回、そんな愛着深い谷汲の展示施設を、民俗学の有名な先生といっしょに訪れたわけですが、その先生が「とても良い資料が揃っている」と仰ってくれて、自分の持ち物を褒められているように嬉しく思いました。

学芸員の仕事は汚れ仕事が多く、決して格好の良いものではありません。
谷汲の資料整理にしても、泥とホコリとクモの巣にまみれて行いました。
その分、資料がきれいになり、ましてやそんな資料に価値があると言っていただけると何とも嬉しいものなのです。

写真は、現在、谷汲の民具を収納してある部屋のようすです。
部屋が狭いので、系統だった展示ができなかったのが残念ですが、思い出の深い場所と民具たちです。


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コメント

こんにちは。
お世話になります。

最近の私たちの年代は個人的にあまり、歴史資料館を見学する者が少なくなってきております。(私は別ですよ。探検家ですから!)
これはおそらく近代化が進み過ぎた事が要因と私は思ってます。

当時使っていた物を資料館の展示から、風土や文化を学ぶのですから多少の復元は仕方ないとして、ありのままの当時を探険したいものですネ。

干場 一志

こんにちは。
農機具の写真、興味深いですね。
脱穀機やムシロを編む機械ですかね。昭和30年ごろまでは脱穀も足踏みの千歯こきを使っていたと農家の友人から聞いています。堺市では田園部の小学校には空き教室を使って古い農機具とか古文書とかの展示をしています。歴史の積み重ねが現代ですから大切なものです。

干場さん、こんにちは。

若い人は、全般的にはたしかにあまり歴史系に興味がないかもしれませんね。
でも、その一方で、戦国武将をはじめ、歴史好きな若い女の子が増えています。
探検家の干場さん、歴史に詳しくなって若い女の子のヒーローになってはいかがですか(笑)

もーたさん、こんにちは。

そうです。
写真に写っているのは、麦打ち台とかなぐり台と呼ばれる麦や豆用の脱穀機、足踏み脱穀機、その向こうはむしろ編み機です。

堺市、空き教室での民具や古文書の展示、いいですね。
仰るとおり、古いから価値がないのではなく、連綿とそうした道具が使われてきたからこそ、現代につながってくるわけです。
歴史というと難しそうですが、続けられてきた人の営みのことだと思えば、身近に感じられますね。

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