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2009年11月30日

●天文講演会とISS

11月28日(土)、名古屋大学で開催された講演会に行ってきました。
名古屋大学星の会が主催する天文講演会で、今回はJAXAの岩田隆浩先生が「かぐやで明らかになった月の起源と進化」、なんてん天文台の福井康雄先生が「なんてん分子雲からガンマ線源を追求する」と題して講演を行いました。

月の成因や歴史には以前から興味がありましたので、岩田先生の講演は興味深く拝聴できました。
月の表側には海が占める面積が大きいのに対し、裏側には海が殆どないことについては、地球の引力によって月内部の物質分布に偏りが生じていることが原因だと以前から指摘されてきましたが、日本の月探査機「かぐや」のさまざまなミッションによって、それが確かめられたとのこと。
そのことに関連して、講演会終了後の懇親会では、以前から疑問に思っていたことをお尋ねしてみました。
「月の表側に海が集中している原因はわかったが、表側でも南半球には陸地(高地)面積が多く北半球には海が集中しているなど不均衡が見られるのはなぜか。月とは環境が異なるが、火星についても、巨大火山がある地球的な地形とクレーターに覆われた月的な地形に全球が2分されているが、それはなぜか」
そんな質問です。
岩田先生は、それはまだ謎ですとお答えくださいました。
謎であると答えてくださったことで、私は長年の疑問に一定の回答を得られた気持ちになることができました。

福井先生の講演は、宇宙からやってくるガンマ線の発生源が陽子起源なのか原子起源なのかという2説を比較、超新星の衝撃派面と水素の分子雲・原子雲双方の相互作用を観測することにより、ガンマ線の発生源を特定するというもので、正直、難しいお話でした。
それでも、4mの電波望遠鏡による観測でそこまでの研究を行うことができる技術と理論に感嘆しながら講演を拝聴していました。

懇親会では、日食で同室だったKさんはじめ何人かの方とお話することができ、とても楽しいひとときを過ごすことができました。

帰り際も快晴でした。
夕方にISSが見えることがわかっていましたので、視界の開けた夕暮れの大学キャンパスから、ogawa嬢と二人、ISSを探しました。
予報時刻、ISSはすぐに見つかり、高度17度ほどの低空を渡っていく様子がよく見えました。
半日、天文の講演を聴き、楽しい懇親会を過ごした後、冷たい風に吹かれて都会の空にISSを見つめるひとときが、とても大切な時間に感じられました。

これからも頑張って天文の勉強をしようと、あらためて思った実りの多い一日でした。

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コメント

こんにちは。
いつもお世話になります。

いいですな〜。天文講演、行けるなんてなんてうらやましい!
お偉いさん教授の話が聴けるなんて...!っと言いつつ私は、ホーキングN博士とよく対談してますが...?
まあ、主に研究やスター・トレック ヴォイジャーの話ですが。

そういえばヴォイジャー!おそらく、緑のスーパーカー所有のM博士が気に入りそうですが!(^_^)

干場 一志

こんばんは。
月の裏に海が少ないことですが、昔から次のように信じていました。「海でないところはクレーターであって、宇宙から隕石や小惑星がぶつかる場合、月の表にぶつかろうとすると、地球が邪魔になるので、裏ばかりにぶち当たったため」というものですが、間違っていたのですかね。
明日はプレアデス食ですね。

もーたさん、こんにちは。

月にクレーターがたくさんできた時代、隕石は全周方向から衝突しました。
ですから地球が邪魔になるということはなかったんですね。
それよりも、地球の引力のために(かつて)ドロドロに溶けていた月の内部物質が地球方向に引っ張られ、地球方向の月の地殻が薄くなっていたところにたくさんの隕石が衝突、薄い地殻を破って溶岩が噴出し低地に溜まって海ができたということです。
裏側は、地殻が厚いために、溶岩が噴出できなかったために海ができなかったのですね。
火星の場合も、オリンポス山など火山が集まっている半球は、地殻が薄いのではないかと思っています。
ただ、その原因はよくわかりません。
基本的にプレートテトクニクスで説明できる地球の地形とはまったく異なった成因で、火星の地形は形成されているようです。

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