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2009年11月02日

●昔々の観望会

今でこそ一般の方対象の観望会は珍しいものではなくなりましたが、私が天文を始めた当時は、星はあくまで天文ファンが楽しむもので、一般市民の方に望遠鏡で星を見せてあげるという意識はほとんどありませんでした。
公開天文台も存在せず、プラネタリウムの数も僅かで、私の住んでいた東京では、渋谷にあった五島プラネタリウムが年に数回、一般の方相手の観望会を企画していただけだったと記憶しています。

haskanboukai01.JPG

そんな状況の下、私が一般の方に星を見せてあげたいと思うようになったのは、天文を始めて間もなくのことでした。
東大和天文同好会の主宰で、近くの小学校の校庭などを借りて何度か小規模な観望会を催すうち、参加する市民の方が増加してきて、次第に観望会の規模が大きくなっていきました。

写真は、1979年9月6日(木)に、東京都東大和内の小学校で皆既月食にあわせて開催した観望会の様子と周知するためのポスターです。
この日は快晴に恵まれ、広い校庭を埋め尽くす数百人の参加者が集まりました。
写っている望遠鏡がどれも6~8cmの小口径であるところに時代を感じますね。
周知の方法は、手描きのポスターを十数枚、市内の各所に掲示し、加えて会員が手分けして、チラシを全戸に配布しました。
4万人の市民の家を自転車で手分けして回り配布したのですから、その労力たるやすごいものです。

haskanboukai02.JPG

当時、東京では私たち東大和天文同好会が先進的な取り組みを行っていましたが、岐阜県では正村先生の岐阜天文台が早くから一般の方向けの啓蒙活動を行っていました。
現在まで続く岐阜天文台の活動は、そうした意味で先進的であり高い評価を与えられてしかるべきものです。

現在は、市民相手の観望会がひとつの活動分野として天文ファンの間にもしっかり根付いており、すばらしいことだと思います。
いつかまた、東大和天文同好会の面々とともに、これまでの常識を打ち破る観望会を企画してみたいものです。

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コメント

こんにちは。
お世話になります。
写真2番目の6センチは今はないですが数年前まで、私も持ってました。
それにしても、あの機材に何とも思わないのは私がもはや重度の時代遅れなんでしょうかね!
おまけに今だにあの4センチを現役です。(^-^)

P.S.
資料館使用許可ありがとうごさいます。マラソン頑張ってくださいね。
天文カレンダーもありますので、近々お届けします。
干場 一志

懐かしいポスターですなぁ。

> 常識を打ち破る観望会を企画してみたいものです。

当時のポスターがすでに常識ハズレですな…。

星のことはよくわかんないけどポスター、なんとも素敵ですね(´∀`*)
人を惹き付ける要素がたくさん。キラキラしている(*´ム`*)

まさかのレンさん登場。

干場さん、こんにちは。

あの小口径屈折に違和感を覚えないのは・・・やはり時代に対応しているとは言い難いのでは(笑)
音楽の好みといい天文といい、もっと若者を楽しみましょうよ。

akapiさま

懐かしいでしょ?
当時のHASの画伯、K堤氏は今、どうしているんでしょうね。
確かにこのポスター、常識はずれだねー!
常識破りの観望会、けっこうマジに考えてますよ。東京で開催します。

レンさん、こんにちは・・・っていうのもなんかヘンだな。

改めて見ると素敵なポスターだよね。
キラキラもいいし女の子が微妙に裸っぽいところも、おとっつぁん連中を惹きつける?(笑)
望遠鏡のディメンションも正確、大胆ながら盛りこむべき要素はきちんと盛りこんであるし。
この他にもいくつかバージョンがあったんだけど、画像で残っているのはこれだけ。
何でも残しておくものだねー!

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