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2009年12月17日

●火球の明るさ

先日のふたご座流星群では、久々にマイナス4等級の火球を観測しました。
「いきなり金星が夜空に出現したような」と書きましたが、火球を見るたびに思うのが、等級決定の難しさです。
今回の火球は、明るい頃の金星と同等程度と思ったので、マイナス4等と目測しました。
それでも、真っ暗な夜空に突然金星と同等の明るさが出現したわけですから、慣れない人には恐ろしく明るく感じてしまいます。
ましてや、金星以上に明るい火球だったら・・・。

過去に私も、地面が明るく照らし出されるような火球を何度も見たことがあります。
そうした場合、客観的に等級を判断できたかといえば疑問符が残ります。
これまで火球は数えきれないぐらい見てきましたので、必要以上に明るく見積もることはないと思ってはいますが、比較星がないために経験と勘で判断するしかないためです。

皆さん、ご存知のとおり、流星の明るさは夜空に輝く星と比較して決定します。
木星が見えていればマイナス2等級までは目測可能ですが、金星は明け方か夕方にしか見えませんし、ましてや金星以上明るい星は通常、私たちは見ることがありません。
「月と比較すれば・・・」と思う方もあるかもしれませんが、面積体の月と点光源の流星とは比較できないのです。

比較星がないのですから、金星よりも明るい火球については頭の中に光階を作成してえいやっで決めることになります。
空の暗い場所で地面に影ができるのが、おおむねマイナス5等級以上です。
オーストラリアの砂漠などでは金星でも影ができるそうですが、日本国内の環境ではなかなか難しいことでしょう。

では、それより明るい火球は?
半月なみに地面が明るくなるのがマイナス7~8等級、満月なみがマイナス10~15等級とも考えられますが、かなり曖昧な感覚です。

マイナス4等級よりも明るい火球の目測は本当に難しいものです。
経験の少ない人が見た場合は、マイナス2等級程度でも恐ろしく明るく見積もってしまうことがあるぐらいですし、かなりの経験者でも驚きと嬉しさを加味してしまい、無闇に明るく見積もってしまうことが、ままあります。

皆さんはいかがでしょうか。
火球の明るさを正確に目測できる自信があるでしょうか。

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コメント

こんにちは。
お世話になります。

火球の計測。残念ながらおおよその等級位程しか解りませんよ。

それにしても/14は、久しぶりの流星雨でしたネ。

またこれから、/22にこぐま座流星群や元旦の明け方には部分月蝕!さらには、星雲・星団の見所。と楽しみな毎日になりそうですね。
C-14や新しく導入したEM???にMT160でM42などを。気合い充分!またご一緒に観望しましょう!

干場一志

干場さん、こんにちは。

年末年始といろいろな天文現象がありますね。
がんばって観察して下さい。

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