« 憧れの65cm屈折望遠鏡 | メイン | 旧暦のカレンダー »

2009年12月26日

●詩「青い先史」

火星の小さな湖のほとりで
あなたに出会ったときのこと
今でもよく覚えています
あなたは白い服を着て
だまってさざなみを見ていましたね

ふりむいたまなざしがとてもきれいで
透明な水と
渚の砂の白さ
なんだかすべてがとても似合っていて

何を話したのか
覚えていません
でも
あなたが立ち去ったあとの
星が見えるほど深い火星の空の青さだけは
今でも痛いくらいに
よく覚えているのです

☆地球のお隣の惑星、火星。
直径が地球の半分ほどと小さなこの星は、現在は大気が薄く液体の水もなく、寒く乾燥しきっていますが、昔は今よりも温暖湿潤で浅い海や湖もあったといわれています。
おそらくその頃の火星の海や湖は、有機物をあまり含まず、太陽から遠く大きな衛星もないことから潮汐の影響もさほど受けることなく、とても透明で穏やかだったことでしょう。
そんな静寂の湖畔で出会ったその人の面差しは淡いながらも鮮鋭で、それだけにその人が立ち去った後の空の青さが記憶に深く沁みこんでいます。
今から何億年か以前のできごとです。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://at-h.net/~has/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/694

コメント

こんにちは。
お世話になります。

宇宙の壮大なロマンを愛する方の詩。

いつも観させていただく時には必ず、BGMにアクアマリンかアインシュタインロマンを聴きながら詩の世界にはいっております。

しかしながら、私たちのこの地球もあと数十年で、緑がなくなり、火星のように水がなくなりすべての生命が死滅するといわれております。

干場 一志

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)