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2010年04月10日

●この秋、壮大な光害が出現する

やや旧聞に属しますが、3月21日付中日新聞朝刊に「天まで届け光のタワー」という記事が載っていました。
名古屋市で8月から開幕する現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ2010」の期間中2日間、名古屋城から垂直に超強力サーチライトを照射し、成層圏まで届く光のタワーを演出しようという企画だそうです。
名古屋市街地から眺めが楽しめ、広場には電子音を奏でるスピーカーを設置、非日常的な光と音の波に包まれる体験ができるとのこと。

これ、皆さん、どう思いますか。
私はいくつかの点で大きな疑問と憤慨を禁じ得ません。
まずは光害の視点。
名古屋市には全国一の集客を誇る科学館があり、優秀な学芸員がいて光害調査も行っているはず。
にもかかわらず、光害の象徴とも言うべき超強力サーチライトによるアート(と主催者は考えているようです)を、行政がバックアップして演出する・・・。
なんとも矛盾です。
次には省エネと温暖化防止の視点。
成層圏まで届くサーチライトを照射すれば、それに要するエネルギーは莫大なはずですし温暖化防止にも逆行します。
環境の世紀と言われる現代、自治体を挙げて時代に逆行するようなイベントを開催して良いのでしょうか。
このイベントに要する電気代にどれだけ公金が使われるのかも知りたいところです。
環境という面では、それだけ高空に強力な光を照射した場合、航空機や鳥への影響も懸念されます。
航空機については空路にあたっていなければ問題はないのかもしれませんが、空を飛ぶ鳥にとっては視界を幻惑され迷惑きわまりないはず。

静かで環境にマッチしたイベントが主流となりつつある昨今、強力サーチライトを照射し、電子音をガンガン鳴らすという20年以上前のセンスも、アートとしては問われるところだと個人的には思います。

こうしたイベントには、さまざまな意見があることでしょう。
でも、少なくとも星を見る者にとっては、何とも時代遅れで腹立たしい企画です。
東海地方の天文ファンの皆さん、そして何よりもお膝元である名古屋市の天文担当学芸員の皆さんが、この企画に対して疑義を提示し、環境に配慮した実効力のある計画修正を求める声を上げることを望んでやみません。

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コメント

こんにちは。
お世話になります。

先日、ニュースで名古屋市科学館のプラネタリウムのリニューアルについてやってました。なんか、宇宙遊泳を体感できる企画だそうで。かなりリアルになるようです。

しかし、それにしてもただでさえ星が観にくく、あんな明るい所で、まったく意味?のない事、星を見えなくして、何考えているんでしょうね。お役所連中は。

干場一志

干場さん、こんにちは。

名古屋市科学館、リニューアル工事は着々と進行していて、プラネタリウムが入る巨大な球体が目を引くようになっています。

おっしゃるとおり、光害のただ中の名古屋城から成層圏まで届くサーチライトを照射するなど、本当にバカげたことです。
愛知県や名古屋市の見識が問われていると思うのは私だけでしょうか。
科学館の学芸員は、今こそ声をあげなくてはなりません。
彼らも存在意義を問われるイベントだと思います。

雨降ればいいのに。

ちょうど台風シーズン、サーチライトも何もかも雨と強風でオシャカになってしまうといいですね。そうすれば費用だけがかかって何もイベントはできなくなり、まさに税金の無駄遣いということになりますから。

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