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2010年05月02日

●ギフチョウの羽化

しばらく前、春先のことです。
勤務先の揖斐川歴史民俗資料館でギフチョウが羽化しました。
館の植栽の中にギフチョウの食草であるカンアオイが植わっており、その葉を食べながら大きくなった幼虫が夏に蛹になって、年を越した今年の春先、ようやく羽化したものです。

gifucyou1.JPG

幼虫は真っ黒で、美しくも可愛らしくもありません。
蛹も真っ黒で、猫の糞を小さくしたような感じです。
館長と二人、幼虫にカンアオイを与え、蛹になってからは、乾燥しないようにときどき霧吹きで湿り気を与え、育ててきました。
「なんで歴史民俗資料館の館長と学芸員が虫を育てているんだろうね」と苦笑しながら世話をしたものです。
とはいえ、正直言ってちゃんと羽化するかどうかは疑問でした。
子供の頃にアゲハチョウを育てて羽化させたことは何度もあるものの、ギフチョウを育てるなど初めての経験だったからです。
ですから、蛹を割って、まだ羽がくしゃくしゃの蝶が出てきたときには感動しました。
蛹になったのは10匹ほどいたのですが、羽化したのはそのうち4匹でした。
カビが生えてしまったり他の虫に食われてしまったりと、他の蝶でも蛹から成虫になれる確率はその程度のものです。
羽を伸ばした4匹の蝶は、やがて、春の日ざしの中へと飛び立ってゆきました。
その姿は春の妖精という呼び名にふさわしく、館長と二人、晴れがましいような、ちょっと寂しいような気持ちで旅立ちを見送りました。

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コメント

話に聞くギフチョウですが本物は見たことがありません。春つながりで、先日走りにいった先で撮ったカタクリの花を。

http://img.wazamono.jp/touring6/src/1272808350857.jpg

カタクリの花もギフチョウもspring ephemeralって言うんだそうです。

おおのさん、こんにちは。

おお、カタクリ。
きれいな写真ですね。逆光で花びらが透けている感じがいいなあ。
比較的低地では今が、高地ではこれからが見ごろですね。
カタクリの花もspring ephemeralって言うんですか。
確かに紫の可憐な花は、その呼び名に相応しいですね。

始めまして、田中と申します。
小さな命を大切にされていることに、とても共感致しました。
私、命に対してはアリやハエなどの殺生もダメなので、まわりからは、なかなか理解してもらえないのが昔からの悩みです。彼女さえ理解してくれないので、この話題には極力触れないようにしています。
こんな私ですが、時々オジャマしても良いでしょうか?
ちなみに、我が家の動物は、ネコ2匹イヌ1匹です。
よろしくお願い致します。


田中さん、はじめまして。ようこそいらっしゃいました。

私も害虫や害獣と言われる生き物を守ろうとして、周囲から奇異の目で見られることがよくあります。
どんな生き物にも、精一杯生きていく権利がありますし、人間は他の生き物を圧倒する力を持っていると同時に知恵も持っているのですから、地球上の生物たちと何とか折り合いをつけていく責務があると思っています。

本当に微力ながら、今後も、できる範囲で小さな生き物を守る努力をしてゆきたいと考えています。
これからもぜひご訪問下さい。
よろしくお願いします。

やっと出会えました、本当に本当にうれしいです。
もちろん、全ての命が救えるなんて思っていません。ただ、一つ手を差しのべれば助けてあげられる命があるとしたら助けてあげたいですよね。
自分自身もちろん自分で望んで生まれてきたわけではないですし、アリやハエだって同じだと思うんです。やつらもよく見ると愛嬌があってかわいいんです。

お言葉に甘えさせて頂き、またおじゃまさせて頂きます。よろしくお願い致します。

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