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2010年11月14日

●日本で2番目に短い私鉄

「中小私鉄」と総称される鉄道会社があります。
近鉄や名鉄、関東の大手私鉄等の大資本路線と比べて、地方にあっておおむね資本金も少なく、ローカル輸送に徹している小規模な私鉄線をこのように呼んでいます。
こうした中小私鉄=ローカル私鉄は、大抵が路線も短く、列車も1両とか2両といった短編成がほとんどですが、そうしたローカル私鉄の中でも全国で2番目に短い超ローカル私鉄に昨年、乗りました。

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和歌山県にある「紀州鉄道」といいます。
紀勢本線の御坊駅と終点の西御坊駅の距離は僅か2.7km、1両編成の列車が田園風景の中をのんびり走ります。
以前は、さらに日高川駅まで0.7kmの区間が延びていましたが、1989年4月に廃止となってしまいました。
ちなみに全国で一番短い私鉄は千葉県の芝山鉄道ですが、こちらは延伸計画が進んでおり、実質的には紀州鉄道が全国で一番短いという栄冠?を担っています。

御坊駅では、長いJRホームの片隅から発車します。
走り出すと畑とも原野ともつかない草原です。
ごくのんびりと、そして左右にゆらゆら揺れながら走るのは、線路の状態があまり良くないからかもしれませんが、ディーゼルカーということもあって、列車というより船に乗っているような、他では体験できない乗り心地です。

時に家の軒先をかすめ、時に草原を走り、列車は揺れながら進みます。
もちろんお客さんは少なく、数人しか乗っていません。

こんな超ローカル鉄道が廃線にならずに存続しているのは、紀州鉄道という会社のメイン業種が不動産業であり、鉄道業は不動産業に信用と箔をつけるために赤字を前提に営業を続けているという噂があります。
紀州鉄道に訊いたわけではありませんので本当のところはわかりませんが、乗っていてもなんとなくうなずける話ではあります。

kisyutetudou02.JPG

終点の西御坊駅からは、廃止された日高川駅へ向かう線路が、ヒョロヒョロという感じで伸びています。
細く頼りないレールですが、見える範囲ではレールは剥がされておらず、そのまま直進できそうな感じでした。

西御坊駅は木造で、かなり年季の入った駅舎。
すぐに折り返すので駅舎を外から見ることはできませんでしたが、日本で2番目に短いという点を除いても、船のような乗り心地といい、周囲の景色といい、なかなかに魅力のある路線でした。

写真:西御坊駅に停車中の列車・廃止された日高川駅への線路

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